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NBA

トレード要員に挙がるのは「誉め言葉」。今夏も移籍騒動に巻き込まれたスマートは「誰からも必要とされない方が問題だ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.09.05

 12年ぶりに臨んだ頂上決戦に敗れ、惜しくも球団史上18度目の優勝を逃した昨季のセルティックス。ただ、チーム最古参かつハート&ソウルとして知られる熱血漢は「俺としては、何が必要なのか、次のシーズンに向けてどんなことを準備していくか把握しているから問題ないさ」と頼もしい言葉も発していた。

 もし彼が開幕に出遅れることがあっても、今季は控えのガード陣にデリック・ホワイト、ペイトン・プリチャード、さらにはマルコム・ブログドンも加入したため、スマート不在の穴を最小限に抑えられるだろう。加えて層が厚くなったことで、復帰直後から酷使されることもないはずだ。

 チームは今夏、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントがトレード要求をした際に移籍先候補として挙がっており、『ESPN』や『The Athletic』がその交換要員としてジェイレン・ブラウンやスマート、ホワイトの名を挙げていた。だが結局デュラントは残留となり、セルティックスは昨季ファイナルのローテーションメンバーに、ブログドンとダニーロ・ガリナーリ(左ヒザ前十字靭帯断裂のためシーズン終盤に復帰の見込み)を加えて王座獲得を目指す。
 
 トレードの噂が拡散された際、ブラウンのメンタル面が心配されたが、特に問題なく今季へ向けて取り組んでいるようだ。

「(ブラウンは)上手くやっていたよ。笑みを見せて歩いている。一緒にいる時しか話していないけどね。俺たちは次のシーズンに向けて準備していこうと話し合っているんだけど、彼は凄いよ。自身にできるだけ、プロフェッショナルとして対応している」(スマート)

 トレードの噂と言えば、スマートも毎年と言っていいほどトレードトークに名前が挙がってきた選手。結局、移籍することはなく、名門チームでリーダー格を務めているのだが、スマートはこのことについてポジティブに捉えていた。

「俺からの助言としては『誰だってビジネスが優先されるのを忘れるな』ってことかな。ビジネスであれば、個人的なことは関係なくなるんだ。ただ、俺からするとトレードトークで名前が挙がれば、それは誉め言葉だと受け取っている。だって自分のことを欲しがっているということだからね。いいことじゃないか。
 
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