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NBA

初日を終えたユーロバスケットのラウンド16。4戦中2戦がオーバータイム突入と、全試合が手に汗握る大激戦に<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.09.11

 ラスト12秒のあの瞬間、勝利を確信していたというトルコのアタマンHC は「感情的には、26年間で一番辛い敗戦。言葉がない」と肩を落とした。

 第2試合のスロベニア(B組1位)対ベルギー戦(A組4位)は、開始直後から快調にリードを広げたスロベニアのワンサイドゲームになるかと思いきや、ベルギーが粘り強く反撃。最終クォーター開始直後には64-63 と逆転し、まさかのアップセットなるか?と一瞬思わせたものの、最後はディフェンスを調整し相手のミスショットを誘ったスロベニアが、88-72 で勝利をものにした。

 過去30年のユーロバスケットで、3試合連続で35得点以上をマークした初のプレーヤーとなったルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)は「僕らは誰一人としてベルギーを甘く見たりなどしていなかった。彼らはフィジカルで、ビューティフルなバスケットボールをプレーした」と敵軍を称賛。実際、今回の彼らはグループリーグでスペインを破っている。NBA はおろかユーロリーグ出場クラブに在籍している選手もいないベルギーの、この大会での善戦は目覚ましい。
 
 チームハイの16得点をマークしたガードのエマニュエル・ルコントは、リトアニアの2部リーグでプレーしている選手。「僕たちにはビッグクラブでプレーしている選手はいないが、チーム一人ひとりの力を結合することでスペインにも勝った。僕らにとってはここからが始まり。もうどんな相手とでも渡り合えるチームだ」と胸を張った。

 地元ドイツ(B組2位)が登場した第3試合は、前半終了時点で48-24とドイツがダブルスコアのリードを奪ったが、後半にモンテネグロ(A組3位)が猛反撃。第4クォーター、アメリカから帰化したガードのケンドリック・ペリーが連続11得点をあげ、14点あったビハインドを残り24秒で3点差まで縮める大健闘を見せる。最終的にドイツが6点差で逃げ切ったが、後半だけで55点を記録したモンテネグロの気迫の追い上げと、ゲームハイの25得点を奪取したペリーの爆発力は見事だった。
 
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