楽観的なシャックとストイックなコビー。彼らはコート上でこそ史上最高級のデュオとして暴れ回ったが、コート外ではその性格の違いもあって何度も険悪な仲と報じられた。シャックは両者の関係についてこう話していた。
「皆は俺たちが互いを毛嫌いしていたと思っていた。でもそうじゃないんだ。あくまで俺と、俺のリーダーシップの取り方、俺が彼をより高いレベルでプレーさせることを選択したからなんだ」
超がつくほどの負けず嫌いだったコビーは、シャックの言葉に怒りを露わにしつつも、それをモチベーションとして受け取り、さらなる猛練習に励んで成長していったということなのだろう。
シャックはさらにこうも語っていた。
「彼をこう言って怒らせたんだ。『ここはお前のチームじゃない。俺のチームだ』とね。そのことで後悔することになっていたのかもしれない。だがフィル・ジャクソンが俺たちの仲について介入したりはしなかっただろ? 彼には2匹のアニマルがいて、唯一リクエストしたのは『コートでは1つになってプレーしなさい』ということだった。俺たちはまさにそうやってきたのさ」
04年夏にケンカ別れのような形でシャックがトレードされてコビーとのデュオは終焉を迎えたが、本人も「もっと長く一緒にプレーできていれば…」と思わずにはいられないほど、今でも印象に残っているのだろう。
シャックとコビーは、NBA史上屈指の支配的なデュオの1つであり、それはこの先もずっと変わらない。両者が強烈な個性を持ち合わせていたからこそ、記録にも記憶にも残るスーパーデュオが誕生したことは間違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
「皆は俺たちが互いを毛嫌いしていたと思っていた。でもそうじゃないんだ。あくまで俺と、俺のリーダーシップの取り方、俺が彼をより高いレベルでプレーさせることを選択したからなんだ」
超がつくほどの負けず嫌いだったコビーは、シャックの言葉に怒りを露わにしつつも、それをモチベーションとして受け取り、さらなる猛練習に励んで成長していったということなのだろう。
シャックはさらにこうも語っていた。
「彼をこう言って怒らせたんだ。『ここはお前のチームじゃない。俺のチームだ』とね。そのことで後悔することになっていたのかもしれない。だがフィル・ジャクソンが俺たちの仲について介入したりはしなかっただろ? 彼には2匹のアニマルがいて、唯一リクエストしたのは『コートでは1つになってプレーしなさい』ということだった。俺たちはまさにそうやってきたのさ」
04年夏にケンカ別れのような形でシャックがトレードされてコビーとのデュオは終焉を迎えたが、本人も「もっと長く一緒にプレーできていれば…」と思わずにはいられないほど、今でも印象に残っているのだろう。
シャックとコビーは、NBA史上屈指の支配的なデュオの1つであり、それはこの先もずっと変わらない。両者が強烈な個性を持ち合わせていたからこそ、記録にも記憶にも残るスーパーデュオが誕生したことは間違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
関連記事
- 「スーパーチームの失敗ではない」2004年レイカーズの敗因を米記者が分析「勝てなかった理由はシャック&コビー」<DUNKSHOOT>
- コビー・ブライアントが死の直前に送った3通のメッセージ。レブロンとは“ライバル”から“ブラザー”の関係に【NBA秘話|前編】<DUNKSHOOT>
- レイカーズのレジェンドがカリーを絶賛「彼をダンカン、コビー、シャックと同じカテゴリーに入れる」<DUNKSHOOT>
- コビー&シャック——最高のデュオにして最大のライバルが生んだ醜聞やトラブル、そして栄光【NBAデュオ列伝|前編】
- ウォリアーズとレイカーズの“最強チーム論争”にシャックが反論「ヤツらがダブルチームしないなら俺は60得点するぞ」<DUNKSHOOT>