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NBA

ドンチッチがNBA5年目へ「どの試合も100%で」と気合十分! 相棒は退団も「新たな仲間がいる」と意に介さず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.13

 マブズはドンチッチをはじめ、スペンサー・ディンウィディーやドリアン・フィニー・スミス、レジー・ブロック、マキシ・クリーバー、ドワイト・パウエルといった昨プレーオフを経験した選手たちが今季も健在。エースは「このチームにはケミストリーがある。昨年チームにいたほとんどの選手が今もここにいるからね。新たに数人が加わったけど、ケミストリーについては同じことさ」と好感触を得ているようだ。

 さらに今オフはクリスチャン・ウッド、ジャベール・マギーという実績のある2人のビッグマンをロスターへ加えたマブズ。ただその一方で、第2の得点源であるジェイレン・ブランソンはフリーエージェントとなってニューヨーク・ニックスへ移籍してしまった。

「ブランソンに関する質問は340回くらいされた(笑)。彼の代わりなんていないよ。彼がどれほど多くのものをチームへもたらしていたかは見てればわかるよね。コート内外で彼は最高だったし、素晴らしいチームメイトでもあった」

 ドンチッチは相棒の退団を寂しがるも、「僕らには新たなチームメイトがいる。今、このチームにいる選手たちにフォーカスしないと」と、前向きな姿勢を見せていた。
 
 マブズは昨季、ウエスタン・カンファレンス4位の52勝30敗(勝率63.4%)でレギュラーシーズンをフィニッシュ。プレーオフ1回戦で倒したユタ・ジャズが主力放出で再建期を迎えたとはいえ、同カンファレンスには王者ゴールデンステイト・ウォリアーズを筆頭に、フェニックス・サンズやメンフィス・グリズリーズなど強敵がひしめいている。

 さらに、2年連続MVPの二コラ・ヨキッチ擁するデンバー・ナゲッツはジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.、ロサンゼルス・クリッパーズはカワイ・レナードとポール・ジョージが健康体で戦列復帰。ミネソタ・ティンバーウルブズは守護神のルディ・ゴベアを加え、ニューオリンズ・ペリカンズは昨季プレーオフ進出を果たしたメンバーにザイオン・ウィリアムソンが復帰するなど、ウエストは今季も激戦必至だ。

「(これまでのキャリアで)最もタフかどうかはわからない。けど昨シーズンよりもタフになるのは確かだね。クリッパーズは本当に良くなると思う。ほかにも良くなるチームがたくさんあるから、タフな戦いになるだろうね」

 マブズが今季もプレーオフに進出し、シリーズを勝ち上がれるかどうかは、やはりドンチッチのパフォーマンスにかかっている。「どの試合も100%で立ち向かわなきゃいけない」という大黒柱の力強い言葉は、約1週間後に迎える開幕に向けて、チームメイトたちやコーチ陣にとって頼もしく映ったに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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