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NBA

今季も苦しむウエストブルックに“元相棒”ジョージがエール「俺はいつだって彼の強烈なサポーター」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.23

「俺はいつだってラッセルの熱烈なサポーターだ。俺たちがオクラホマでプレーしてきた素晴らしい瞬間の数々を蝕むようなことはない。俺のキャリアにおいて、彼は凄まじかった。正直な話、俺がそのことについて悪口を言うことはないし、嫌うことも、何かを投げかけるなんてこともない。

 彼は俺がこれまで一緒にプレーしてきたなかでベストプレーヤーの1人。彼ら(ファン)がホームアリーナで彼にプレッシャーをかけているのは辛い。彼がチームのカギになれば、いとも簡単に30(得点)、10(リバウンド)、10(アシスト)ができる男なんだ。俺たちはそのことを忘れちゃいけない」

 今季でキャリア15シーズン目、歴代トップとなるレギュラーシーズン通算194度のトリプルダブルを達成しているウエストブルック。これまで1961-62シーズンのオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)しか成し遂げていなかったシーズン平均トリプルダブルを4度、しかも3シーズン連続でクリアした実績を持つように、得点・リバウンド・アシストをこれ以上ない水準で兼ね備えた、稀有なポイントガード(PG)なのは間違いない。
 
 だが、昨季から加入したレイカーズではレブロンというメインハンドラー、デイビスという起点になれるビッグマンがいることもあり、現状では3番手。持ち前の強行突破やボールプッシュする機会が減ってしまっている。

 コート上で常に120%の力を毎晩発揮できるよう、コンディショニングを怠らずに試合へ臨むウエストブルックが、レイカーズのユニフォームを身にまとって爆発する姿を見たいと思うのは、ファンやメディアだけでなく、ジョージも同じ気持ちのようだ。

「俺としては、彼にはずっと楽しんで、興奮を持ち続けてほしい。それが彼のことを特別な存在にしているし、彼が毎晩やってのけることなんだ。でも最終的に、彼自身の活躍によって上手くいくことを願っている」

 レイカーズの次の試合は、23日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦。ホームの観客の前で、稀代のオールラウンドPGがコート上で暴れ回って咆哮する姿を、誰もが見たいと思っているに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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