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NBA

「私にとって家族のような存在」「彼は僕のことを熟知している」レイカーズのハムHCとシュルーダーの“深い絆”<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.10.14

両者の出会いは2013年。ハム(左)がホークスのACに就任した際に、シュルーダー(右)がドラフトで入団した。(C)Getty Images

両者の出会いは2013年。ハム(左)がホークスのACに就任した際に、シュルーダー(右)がドラフトで入団した。(C)Getty Images

 今年9月、デニス・シュルーダーは2020-21シーズンに所属していた古巣ロサンゼルス・レイカーズに復帰した。

 フリーエージェントだった彼に、NBAでのキャリア継続の道を開いたのは、この夏のユーロバスケットでの活躍だった。

 ドイツ代表のスターティングガードは、準決勝のスペイン戦でゲームハイの30得点をあげるなど、大会5位の平均22.1点、7.1アシストと好成績を残し、ホスト国の銅メダル獲得に大きく貢献。大会のオールスター5にも選ばれた。

 しかしそうした数字やメダル以上に傑出していたのは、シュルーダーがコート上で発揮したリーダーシップ、そして鬼気迫るほどのファイティングスピリッツだ。

 レイカーズのダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)も、シュルーダーと契約した理由について、このユーロバスケットでの活躍が「大きなファクターだった」とコメントしている。

 今シーズン、NBAで初めて指揮を執るハムHCとシュルーダーには深い絆がある。

 2013年、ハムが現役時代にプレーしたアトランタ・ホークスのアシスタントコーチに就任した際、ルーキーとしてチームに加入したのが、同年のドラフト1巡目17位で指名されたシュルーダーだった。
 
「彼と私はアトランタで5年間をともに過ごした。彼のルーキーイヤーの初日から一緒だったんだ。個別のワークアウトに付き合ったり、必要な時には励ましたり、それから、このレベルのバスケットボールがどんなものか、フロア内外で理解できるよう彼を導くのも私の任務のひとつだった。今では、彼は私にとって家族のような存在だよ」と、ハムHCは当時を振り返る。

 シュルーダーも同じ気持ちだ。

「僕は自分ができることすべてを出し切って、チームの勝利に貢献するつもりだ。ダービンHCとは10年来の付き合いで、彼は僕が何をチームにもたらすことができるかを熟知しているからね」

 ESPNの報道によれば、ビザの問題で渡米できずにシュルーダーのチーム合流が大幅に遅れ、プレシーズンマッチは、12日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦(113-118で敗退)に約9分間出場したのみで無得点に終わった。

 しかしコンディションが整えば、フリーの仲間に的確にパスをさばけ、ディフェンス面でも献身的な彼は、貴重なシックスマンとしてチームに貢献できるだろう。

 前回在籍した20-21シーズンには、61試合に先発出場し、平均15.4点、5.8アシストという数字を残している。
 
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