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NBA

「ジョーダンは最高チームを倒してない」グリーンが“史上最強選手”にレブロンを推挙「MJに彼のパスは絶対できない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.05

 ファイナル負けなしのジョーダンに対し、レブロンは優勝回数や、頂上決戦の戦績(4勝6敗)で劣るものの、グリーンはこのように見ていた。

「ブロンがチャンピオンシップ、あるいはファイナルへ導いたチームを見てくれ。MJは歴代最高と言えるチームを倒していない。彼は毎年、偉大なチーム相手に駆け上がったわけじゃないんだ」

 レブロンは2007年にサンアントニオ・スパーズの前にスウィープでの敗北を喫したとはいえ、キャブズを予想外のファイナルへと導いた。ヒート時代はドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュとビッグ3を形成し、2011年から4シーズン連続で頂上決戦に進出。2015~18年にかけては、キャブズでカイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)、ケビン・ラブとともにイースタン・カンファレンスを制した。

 グリーンとしては、ウォリアーズがリーグ史上最高となる73勝9敗(勝率89.0%)をマークして臨んだ2016年のファイナルで、レブロン率いるキャブズが1勝3敗から3連勝で逆転優勝を飾ったことも強烈な印象を残しているのだろう。
 
 もっとも、ジョーダン率いるブルズが対峙した相手チームが、いずれもベストチームではなかったわけではない。1990年代前期の3連覇では、1991年がウエスタン・カンファレンス3位のレイカーズ(58勝24敗/勝率70.7%)、1992年がウエストトップのポートランド・トレイルブレイザーズ(57勝25敗/勝率69.5%)、1993年はウエスト首位かつリーグトップのフェニックス・サンズ(62勝20敗/勝率75.6%)を破って頂点に立った。

 1990年代後期を見ても、1996年はウエスト1位のシアトル・スーパーソニックス(64勝18敗/勝率78.0%)、1997年もウエスト1位のユタ・ジャズ(64勝18敗/勝率78.0%)、さらに1998年のジャズはブルズと並んでリーグトップタイの62勝20敗(勝率75.6%)を記録していた。

 だがグリーンは「ブロンが持つスキルセットを見てくれ。これまで彼がコートでやっていることをこなしてきた選手は皆無だ」と口にし、さらには「ジョーダンはブロンのようなパスは絶対できなかっただろ」と持論を展開した。
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