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NBA

【NBA】好調ペリカンズがウエスト首位に浮上!躍進を支えるのは主砲ザイオンも一目置く、2年目の名ディフェンダー<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.12.08

 試合後、ペリカンズのウィリー・グリーンHCも、ギルジャス・アレキサンダーに対するジョーンズのパフォーマンスは「傑出していた」と絶賛している。

「ディフェンスに対する彼の直感的センスは素晴らしい。彼は毎晩、相手のベストプレーヤーをガードし、ファンタスティックな仕事をしてくれる」

 ジョーンズ自身、ディフェンスを中心にプレーして育ってきたのだと、マーク・J・スピアーズ記者とのインタビューで語っている。アラバマ大学時代は2度、サウスイースタン・カンファレンスのオールディフェンシブチームに選ばれ、最終年にはカンファレンスの最優秀選手賞とベストディフェンダーの称号も得た。その彼が現在目標としているのは、NBAのオールディフェンシブチームに選ばれることだという。

「その栄誉を手にするために、自分は努力している。この賞は、単に能力だけじゃなく、自分がどのような人間か評価されるものであるような気がしているんだ。オールディフェンシブチームに選ばれたら、自分は勤勉なグルーガイとして見られる。僕はそういう男でありたいんだ」
 
 10万km以上走っている大学時代からの愛車に今も乗り続けているジョーンズは、アリーナに来る時も、他の選手のようにデザイナーファッションに身を包むこともなく、球団から支給されるトレーナーやジャージを着用する。

「車は目的地まで行ければいいから、買い換えるのは動かなくなってからでいい。アリーナに着いたらすぐに着替えるんだから、別におしゃれする必要もない。それより自分はお金を貯めたい。自分がNBAで稼いだお金で、自分の子どもや、そのまた子どもが不自由なく学校に行けたら、それで自分は満足なんだ」

 今年の夏も、「お金を使いたくないから」とバカンスにも行かず、ひたすらトレーニングに励んでいたというジョーンズ。見かねた同僚のラリー・ナンスJr.がバカンス代を奢ろうと申し出てくれたが、固辞してアラバマの実家に2日間帰った以外はジム通いを続けたそうだ。

「自分を貫く姿を僕は尊敬している。それが彼なんだ」とザイオンも一目置く、好調ペリカンズの陰の立役者。思わず応援したくなる、個性派プレーヤーだ。

文●小川由紀子
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