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NBA

「ジョエルを1対1で守れる選手はいない」支配的なプレーでナゲッツを粉砕したエンビードに敵将もお手上げ「彼をガードするのはチャレンジ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.30

 そのエンビードについて、ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は試合後にリスペクトを示していた。

「我々はジョエルがどんな夜であろうと、問題を引き起こすと理解している。彼にはスコアリング、リバウンディング、プレーメーキングで支配できる能力があり、あらゆる方法で点を取ることができるんだ。

 ジョエルをガードするのはチャレンジだよ。1対1で彼を守れる選手はいない。それはもう、チーム全体でやっていくことなんだ」
 
 エンビードはビッグマンながら柔らかいシュートタッチを備えており、ポストプレーからドライブ、プルアップジャンパーやフェイダウェイ、3ポイントも難なく決めることが可能。加えてここ数年は、ポストでダブルチームされることを回避すべく、エルボー(フリースローラインの両端)とネイル(フリースローラインの中央)からプレーを展開することで支配力もアップした。

 絶好調の大黒柱に率いられたシクサーズは、現在32勝16敗(勝率66.7%)でイースタン・カンファレンス2位。1位のボストン・セルティックス(36勝15敗/勝率70.6%)とのゲーム差を2.5としており、イーストの首位争いを演じている。

 これからさらにケミストリーが醸成すれば、シクサーズはますます恐ろしいチームへ変貌する可能性を秘めていると言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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