2015、16年にオールスターのスラムダンクコンテスト２連覇を果たし、2017年にブルズへ加入したザック・ラビーンはこう話す。

「彼のハイライトを全部観ていたことは今でも覚えている。『Come Fly With Me』、『Michael Jordan Playground』だって観てきたし、『スペースジャム』（映画）は間違いなく子どもたち全員が観てきた。

　彼はアイドル中アイドルだったんだ。僕には彼のレガシーと偉大さへ達することができる人がいるとは思えないね。僕のなかで、MJ（ジョーダンの愛称）は常にベストプレーヤーなんだ。彼がいなかったら、彼に続く人はいなかったからね。僕らをインスパイアしてくれたんだ」
  　ジョーダンへの愛を口にしていたラビーンは、さらにこう続けた。

「何度か言ってきたことだけど、彼はまるで神話上の人物なんだ。ほとんど存在しないようなものなのさ。彼のスタッツやハイライトを観ていると『この人が実在するのか分からない』って感じなのさ」

　NBAのオールスター選手たちでさえ感服してしまうほど、圧倒的なオーラを放つジョーダン。60歳を迎えた今もなお、“生きる伝説”として輝きを放ち続けていると言っていいだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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