もっとも、試合後の会見でそのプレーについて聞かれたバトラーは「いや、あんまり興味はない」とコメント。

「リズムに乗っていたんだ。入ると確信していた。特にミッドポストだったから。俺はステフ（カリーの愛称）がスリーを打ってからやっているのをトライしようとしただけ。たぶんもう二度としない」

　バトラー自身は謙遜していたものの、自身はシーズン終盤に入って調子を上げている。オールスター前は平均21.7点、フィールドゴール成功率50.7％、３ポイント成功率30.3％だった数字を、オールスター後は平均25.6点、フィールドゴール成功率60.3％、３ポイント成功率50.0％と軒並みアップさせている。
  　２日を終えた時点で、イースタン・カンファレンス７位のヒートは41勝37敗（勝率52.6％）。プレーイン・トーナメントを回避してプレーオフへ進める６位ブルックリン・ネッツ（43勝35敗／勝率55.1％）を2.0ゲーム差で追っている。

　４年連続のプレーオフ進出を目指すヒートにとって、33歳の闘将がギアを上げていることは心強いはず。レギュラーシーズン残り４試合で、少しでも多くの白星を飾りたいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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