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NBA

主力放出か?現状維持か?スパーズ王朝の終焉に歯止めをかける秘策とは?

出野哲也

2019.12.06

長きにわたって安定した強さを維持してきたスパーズだが、今季はここまで8勝14敗でカンファレンス12位。名将ポポビッチに秘策はあるのか。(C)Getty Images

長きにわたって安定した強さを維持してきたスパーズだが、今季はここまで8勝14敗でカンファレンス12位。名将ポポビッチに秘策はあるのか。(C)Getty Images

 ライルズが外れ、ヤコブ・パートルがセンターに入ってオルドリッジがPFへスライドし、また23日からはマレーに代わってデリック・ホワイトが先発PGを務めるようになった。昨季終盤からプレーオフを戦ったメンバーに回帰した格好で、この試合以降は6試合で3勝3敗。ロサンゼルス・クリッパーズやヒューストン・ロケッツなどの上位チームも倒していて、入れ替えの効果はあったようである。

 今後、12月中は連戦が一度もなく、対戦相手も比較的楽なチームが多い。12月3日時点で8勝14敗と大きく負け越してカンファレンス12位に低迷しているとはいえ、プレーオフ進出の望みはまだ潰えてはいない。
 
 けれども、7位や8位でプレーオフに滑り込むことがスパーズにとって本当に良いのか。現在のコアメンバーで優勝できる確率は、極めて低いのが現実。だとすればデローザンやオルドリッジら、買い手がつく選手はトレードに出して、交換要員で若手選手やドラフト指名権を手に入れるほうが、王朝再建への近道だろう。

 すでにデローザンがオーランド・マジックへトレードされるのでは、との噂が流れていたが、ここへ来てオルドリッジも放出の可能性が囁かれ、複数球団が興味を示していると言われている。過去5年間、一度もシーズン中のトレードをしていないスパーズではあるが、間近に迫っている再建へ切り替えるタイミングを誤ってはならない。

文●出野哲也
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