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NBA

プレーオフ2連勝スタートの76ers。敵将ヴォーンHCはハーデンの働きを称賛「彼には物事が起こる前に、一歩先が見えている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.20

 もっとも、アシスタントコーチとしてハーデンのネッツ時代を間近で見ている敵将ジャック・ヴォーンHCは、33歳のベテランガードを称えていた。

「ジェームズのことは称賛しないとね。彼はハイレベルかつものすごい才能を持つバスケットボールプレーヤーだ。それに彼には物事が起こる前に、一歩先が見えている。そのすごさを認めるべきだ。彼は(試合で起きている状況を)すぐさま調整することができるし、味方をどこに配置すれば有利になれるのかを熟知している。そのコツを心得ているんだ」

 シクサーズ在籍2年目の今季、ハーデンはリーグトップの平均10.7アシストをマークし、自身2度目のアシスト王になった。だが彼は単にエンビードとの2メンゲームでパスを供給するだけでなく、チームメイト全員の動きや場所を把握し、ゲーム全体を動かす原動力となっている。

 レギュラーシーズンでリーグ14位の平均115.2点を記録したシクサーズは、フィールドゴール成功率48.7%で6位、3ポイント成功率38.7%は堂々1位の数値をマークしている。
 
 その点、ネッツはここまでの2試合でシクサーズを平均108.5点、フィールドゴール成功率46.2%に抑えている。だがエンビードをダブルチームしていることもあって、3ポイントは成功率41.0%という高確率で決められている。

 そのベースになっているのがエンビードとハーデンという支配的なデュオなのは間違いない。ヴォーンHCは「彼はジョエルとどうやってプレーすればいいのかを把握している」と、リーグ最高級のビッグマンを巧みに操るプレーメーカーを高く評価していた。

 シクサーズとネッツによるシリーズは、舞台をネッツのホーム、バークレイズ・センターへ移し、20日に第3戦が行なわれる。

 ネッツはミカル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソン、スペンサー・ディンウィディーの3人がシリーズ平均2桁得点をあげるも、相手に強烈なパンチを与えているとは言えないだけに、ホームで巻き返せるかも注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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