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NBA

かつてポールを「まったく好きじゃなかった」グリーン。“元仇敵”の2人はウォリアーズで共闘するのか?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.26

“CP3”の愛称で知られるポールは、キャリア18年間でいずれもNBA歴代3位の1万1501アシスト、2544スティール、現役6位の2万1755得点を記録している、183cm・79kgの司令塔。

“ポイント・ゴッド”の異名を持つ38歳の名PG(ポイントカード)は、リーグ有数のプレーメーカーとして定評がある傍ら、持ち前のボールハンドリングスキルで相手を欺き、ミッドレンジジャンパーを沈めるなど得点力も折り紙付きだ。

 そんなポールはロサンゼルス・クリッパーズ時代の2014年、ヒューストン・ロケッツ在籍時の2018、19年にウォリアーズとプレーオフで対戦経験がある(対戦成績は1勝2敗)。

 今から約3年前のこと。グリーンは『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』へゲスト出演した際に、ポールについて「俺はCPのことがまったく好きじゃない。俺たちは少しもいい関係を築けていないんだ」と話していた。
 
 NBAを代表する正統派PGのポールに対し、グリーンはPF(パワーフォワード)ながらウォリアーズが繰り出すパッシングとカッティング、スクリーンなどを交えた特殊なオフェンスを司る、実質的な司令塔。

 特に2018、19年と、2年連続で熾烈な覇権争いをしてきただけに、両選手がコート外で仲良く振る舞うことは難しいことだったのかもしれない。

 一方でグリーンは「彼のハッスルと(バスケットボール)IQはリスペクトしている。それに彼はとんでもなくスマートな男だ」と、ポールのことを称賛していた。

 グリーンは選手としての好き嫌いこそあれど、ポールの能力や実績については率直にリスペクトを示しており、今回のトレードはウォリアーズにとって待望のPG獲得だったのだから、今ではさらに喜んでいることだろう。

 ウォリアーズにおいて、カリーはPGの本職であるプレーメークをすることもあるが、基本的にはオフボールでコート上を動き回り、グリーンやルーニーらが身体を張ったスクリーンなどで生み出されたスペースを生かして、持ち前のシュート力を最大限に発揮したプレーを見せてきた。
 
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