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NBA

「スマートの代わりなんていない」。セルティックスのホワイトが“屋台骨”の放出を語る「みんながステップアップしていかないと」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.30

 同じ1994年生まれであり、昨年2月のトレードでサンアントニオ・スパーズから加入したホワイトは、自身のミスをスマートが何度もフォローしてくれたと回想する。

「コートの両エンドでスマートの代わりなんていない。あれはスマートしかできないことで、彼はスペシャルな男なんだ。彼はいつだって僕の背中を押してくれたし、いい選手になるべく導いてくれた。それに僕らがやってしまった数多くのミスをカバーしてくれた。その穴を埋めるのは大変なことさ。みんながステップアップして、彼の穴を埋めていかないといけない」

 チームの“ハート&ソウル”だったスマートの退団で、テイタムとブラウンには精神面での成長が期待されているが、ホワイトも自身への課題を口にしている。

「このチームにはボールハンドリングできる選手がたくさんいる。しかし前シーズンよりも、おそらく僕はもっとポイントガードとしての仕事をこなしていくことになると思う。自分としてはその機会を楽しみにしているし、夏に向けて自分に求められていることを準備していくことになるだろう」
 
 屋台骨を失ったセルティックスだが、新たに加わったポルジンギスの実力は申し分なく、テイタム&ブラウンと噛み合えば、今季リーグ4位の平均117.9点を記録したオフェンスはさらに破壊力を増すはずだ。

 ラトビア出身の27歳は、221cm・109kgのサイズを武器に、守備ではリムプロテクターとして貢献する傍ら、攻撃ではどこからでもネットを揺らせるシュート力を有する。今季はキャリアハイの平均23.2点に8.4リバウンド、2.7アシスト、1.54ブロックを残しており、3ポイントも成功率38.5%(平均2.1本成功)と高水準だ。

「彼にはとんでもない才能がある。ワシントンでの試合で、僕らは彼を全く止めることができなかった。コートの両エンドで、彼は僕たちのために数多くのことをこなしてくれるさ。もっと深く知ることが楽しみだし、彼の加入を歓迎しているよ」(ホワイト)

 スマートを放出した今回のトレードについてはネガティブな声も少なくない。ただ、ホワイトをはじめとするセルティックスの選手たちは、来季こそチャンピオンシップを勝ち獲ると燃えているに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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