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NBA

渡邊雄太が“現役NBA選手として”念願のクリニック開催!8月開幕のW杯は結果次第で「代表のユニフォームを脱ぐ」覚悟も<DUNKSHOOT>

永塚和志

2023.07.15

デュラントの練習に対する姿勢を説いた渡邊は、自らも可能な限りのプレーで実演してみせた。写真:永塚和志

デュラントの練習に対する姿勢を説いた渡邊は、自らも可能な限りのプレーで実演してみせた。写真:永塚和志

 今月初旬、サンズとの契約が発表された渡邊。同チームでは昨シーズンもブルックリン・ネッツで同僚だったケビン・デュラントと再び同じユニフォームを着ることになる。

 渡邊は以前、あれだけの才能ですでに高い地位を築いているにもかかわらず、真摯に練習に取り組むデュラントの姿勢に感銘を受け、それは日本の高校生などにも知ってほしいといった主旨の発言をしていた。改めて“KD”の練習の取り組みについて問われると、次のように話した。

「彼の練習に対する姿勢は、あのレベルの選手でもここまでやるんだと僕も圧倒されるくらいです。1つのフェイクを取ってもそうですし、1本1本のシュートを取ってもそう。例えば20分といった短い時間でもその20分の中で無駄な動作が1つもないくらい、それくらい集中して彼は練習します」

 今回、渡邊は自らのプレーでも「NBAではこれだけ激しくやっているんだよ」というところをクリニックの最後に見せたかったそうだが、帰国直前のピックアップゲームで左足を負傷したためそこは自重した(それでもディープスリーを連続して打ったり、豪快なダンクを決めるなどの場面もあり、重症ではない様子だった)。
 
 渡邊は真紅のシューズを履いてクリニックに臨んだ。小さくではあるが、ある部分には日の丸をあしらっていた。そこについて問われると彼は、来月下旬開幕のFIBAワールドカップに出場する日本代表への想いを語り始めた。

「今回もまた連敗するようなことがあれば、自分は代表のユニフォームを脱ぐつもりでいます。それくらい今回の代表には懸けている部分があります。勝てない選手がずっと上にい続けてもしょうがない。今、若いいい選手がたくさん出てきています。今年のチームをパリ(オリンピック)に連れていくことができなかったら、もう代表選手としている資格はないんじゃないかというくらいの気持ちで思っています」

 2019年ワールドカップ、2021年東京オリンピックと、渡邊が出場した世界大会で日本は計0勝8敗と惨憺たる成績に終わっている。クリニックでは笑顔をはじけさせる場面も多かった渡邊だが、ワールドカップの話題となると真剣な面持ちとなった。

文●永塚和志

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