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バスケW杯

【バスケW杯】エースのヤニス欠場で戦力ダウンのギリシャ。若手中心で大会に挑むチームのキープレーヤーは?<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.08.15

 ビッグマンのミトログルーは、ギリシャリーグの年間リバウンド王にも輝いたリムプロテクターだ。代表でもアンダー世代から常連メンバーだったが、ドーピング事件に巻き込まれ、22年3月から2年半の謹慎処分を言い渡されていた。

 しかしその期間が短縮されたことで、今大会のメンバーに招集。8月4日に行なわれたスロベニアとのテストマッチでは、ゲームハイの18得点に14リバウンド、6アシストを奪い、88-77の勝利に貢献。1年4か月も実戦から離れていたブランクを感じさせない好パフォーマンスを演じた。

 210㎝のミトログルーと、16年のドラフトでフェニックス・サンズから1巡目13位指名を受けた216㎝のヨルゴス・パパヤニス(フェネルバフチェ)とのツインタワーは、今大会でのギリシャ代表の重要なオプションのひとつになりそうだ。

 そして、若手の多いチームを主将として牽引するのは、11年のユーロバスケットから、ギリシャ代表が出場した国際トーナメントにすべて出場している33歳のニコラス・パパニコラウ(オリンピアコス)だ。

 ギリシャは決勝戦の会場でもあるマニラでアメリカ、ニュージーランド、ヨルダンとグループリーグを戦う。アメリカの首位通過はほぼ確実として、焦点は2位争い。ヤニスがいれば1次ラウンド突破は有力と言えたが、今回の新生チームは未知数な部分も多い。
 
 それでもテストマッチではウォーカップがリーダーシップを発揮。さらに、主力の多くがオリンピアコスに所属しているため、チームケミストリーの良さも目を引いた。

 W杯では、アメリカ大陸とヨーロッパからは上位2チーム(ホスト国のフランスを除く)、アジア、アフリカ、オセアニアからはそれぞれ最上位1チームが自動的に来年のパリ五輪の出場権を得られるため、優勝以外の目標も存在している。

 欧州の上位2位以内というのはかなり高いハードルだが、これを逃した場合は、来年行われる最終予選に回ることになる。

 このW杯で最終予選への出場権を得られるのは、アジア/オセアニア、アフリカ、アメリカの2位チームと、これら3チームとすでに出場権を獲得した国を除いた上位16チーム。そのため、グループ最下位にでもならない限り、最終予選という可能性は残される。

 東京五輪は最終予選の決勝でチェコに敗れて出場を逃したギリシャ。ヤニスがメッセージに託した、来年のオリンピック出場という使命に、新戦力を携えた彼らが挑む。

文●小川由紀子

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