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バスケW杯

アデトクンボ、ヨキッチ、マレー、サボニス……。様々な事情でワールドカップ出場を見送ったNBAスターたち<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.08.22

■クリスタプス・ポルジンギス(ラトビア/ボストン・セルティックス)
 少し前から懸念はあったが、ラトビアの主砲は足のケガ(足底筋膜炎)により離脱することとなった。

『数週間ほど休養して、再度MRI検査を行なったが、足底筋膜炎で(W杯の)コートに立つことができなくなった』と自身のSNSで明かした。

 ラトビアは、昨年のユーロバスケット出場は逃したが、今大会への欧州予選では9勝1敗の好成績で初出場を決めた。しかも1敗も、初戦でセルビア相手に100-101の惜敗だった。

 ポルジンギスもNBAのシーズンオフ期間中に開催された昨夏の予選2試合に出場して出場権獲得に貢献したが、本戦ではチームメイトの善戦に期待することになる。

 ちなみに、ラトビアは予選での9連勝に加え、この大会へ向けたテストマッチでも5戦5勝の14連勝中と波に乗っている。

■ドマンタス・サボニス(リトアニア/サクラメント・キングス)
 リトアニアの支柱は、昨年12月末に右手親指を剥離骨折。12月27日のナゲッツ戦はケガで欠場したが、以降は痛みを押しながらプレーオフまで戦い続けた。

 ただ、今オフ中に手術を受けることを選択。加えてキングスとの新契約交渉もあることから、サボニスはW杯出場を断念することとなった。彼もまた、来夏のオリンピックでの復帰を誓っている。

 リトアニアのフロントコートを担うのはヨナス・ヴァランチュナス(ニューオリンズ・ペリカンズ)。17年のユーロバスケット以来の参戦となるドナタス・モティユナス(ASモナコ/フランス)も、国内リーグで優勝し好調をキープしている。
 
■リッキー・ルビオ(スペイン/クリーブランド・キャバリアーズ)
 スペイン代表の司令塔にして前回大会のMVPは、「精神面での健康を保つこと」を理由に、活動休止を宣言した。その際には、「W杯欠場」ではなく、「プロ活動の休止」であると、スペイン・バスケットボール協会の公式サイトに声明文を寄せている。

「#LaFamilia(家族)はこれまで以上に意味を持つようになった。ありがとう。この瞬間と向き合い、より多くの情報を提供できる時まで、どうか僕のプライバシーを尊重してほしい」

 ルビオは昨年のユーロバスケットもヒザの手術後の回復のために欠場したが、アメリカから帰化したロレンゾ・ブラウンがオールトーナメントチームにも選ばれる活躍でチームは見事優勝を果たした。しかし、彼も負傷で今大会を欠場する。

 テストマッチでは、ルカ・ドンチッチ擁するスロベニアには99-79と快勝したものの、アメリカには88-98で敗れている。それでも、ヴィリーとフアンチョのエルナンゴメス兄弟とウスマン・ガルバを中心とするチームの仕上がりは悪くなさそうだ。
 
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