ドンチッチは、昨年のユーロバスケットでも、準々決勝のポーランド戦の残り3分でファウルアウトしている。当時は思うようにいかないゲーム展開にイライラを募らせ、不用意なラフプレーを見せていたのだが、このカナダ戦でも度重なる自分へのアタックに対し、レフェリーに再三、抗議するも聞き入れられず、その鬱憤が蓄積してテクニカルファウルとなってしまった。
試合後、ドンチッチはレフェリーが「カナダ側の選手のファウルはコールしない」といった発言をしていたとして、「確かに自分は不満を口にすることが多いが、だからといってこれはフェアじゃない」と会見の席で訴えた。
当初スロベニアの会見には、3ポイント4本を含む22得点をマークしたクレメン・プレペリッチが登壇すると伝えられていたが、急遽ドンチッチに変更されたのは、彼が自分自身の口から、ファウルアウトの理由を明かしたかったからかもしれない。
ドンチッチの退場がフォーカスされたスロベニアだが、もっともそれで白旗を上げたわけではなく、終盤には残された選手で反撃を見せた。しかしカナダはこの大会3試合目の100点ゲームと、スロベニアの組織的なディフェンスに対してもハイスコアをキープしてみせた。
31得点、10リバウンドを叩き出したシェイ・ギルジャス・アレキサンダーの華麗なテクニックを駆使したプレーは圧巻だったが、チーム全体としての国際ルールへの対応も見事だった。
この試合で3ポイント3本を含む14得点をあげたニキール・アレキサンダー・ウォーカーは試合後、FIBAバスケットへの対策として「しっかり試合を読み取り、自分たちの強みを生かして、流れを引き寄せること」をチームとして取り組んでいると話した。
「ここにきてそれを学んだ。FIBAのゲームは高いIQ を必要とする。彼らはちょっとしたスキルや小技を使って差をつけてくる。だから僕たちは常にそうしたことに注意を払って、1人ひとりが意識すること、それがチーム全体を助けることになる。それを徹底するのが、このチームのカルチャーだ」
その上で、今回のカナダ代表の強みをこう描写している。
「スウィッチだ。僕らは誰もがシュートが打てて、相手にプレッシャーをかけられることが強みだ。(ディフェンスで)アグレッシブに当たって、フィジカルとスピードを駆使して、ゲームの流れをスピードアップすることができる」
準決勝の対戦相手は、これまた欧州バスケットスタイルを代表するセルビア。カナダは100ポゼッションあたりの得点が134.4、セルビアは130.2と、今大会で得点率が最も高い2チームが激突する。どのような撃ち合いになるのか、期待が高まる。
文●小川由紀子
試合後、ドンチッチはレフェリーが「カナダ側の選手のファウルはコールしない」といった発言をしていたとして、「確かに自分は不満を口にすることが多いが、だからといってこれはフェアじゃない」と会見の席で訴えた。
当初スロベニアの会見には、3ポイント4本を含む22得点をマークしたクレメン・プレペリッチが登壇すると伝えられていたが、急遽ドンチッチに変更されたのは、彼が自分自身の口から、ファウルアウトの理由を明かしたかったからかもしれない。
ドンチッチの退場がフォーカスされたスロベニアだが、もっともそれで白旗を上げたわけではなく、終盤には残された選手で反撃を見せた。しかしカナダはこの大会3試合目の100点ゲームと、スロベニアの組織的なディフェンスに対してもハイスコアをキープしてみせた。
31得点、10リバウンドを叩き出したシェイ・ギルジャス・アレキサンダーの華麗なテクニックを駆使したプレーは圧巻だったが、チーム全体としての国際ルールへの対応も見事だった。
この試合で3ポイント3本を含む14得点をあげたニキール・アレキサンダー・ウォーカーは試合後、FIBAバスケットへの対策として「しっかり試合を読み取り、自分たちの強みを生かして、流れを引き寄せること」をチームとして取り組んでいると話した。
「ここにきてそれを学んだ。FIBAのゲームは高いIQ を必要とする。彼らはちょっとしたスキルや小技を使って差をつけてくる。だから僕たちは常にそうしたことに注意を払って、1人ひとりが意識すること、それがチーム全体を助けることになる。それを徹底するのが、このチームのカルチャーだ」
その上で、今回のカナダ代表の強みをこう描写している。
「スウィッチだ。僕らは誰もがシュートが打てて、相手にプレッシャーをかけられることが強みだ。(ディフェンスで)アグレッシブに当たって、フィジカルとスピードを駆使して、ゲームの流れをスピードアップすることができる」
準決勝の対戦相手は、これまた欧州バスケットスタイルを代表するセルビア。カナダは100ポゼッションあたりの得点が134.4、セルビアは130.2と、今大会で得点率が最も高い2チームが激突する。どのような撃ち合いになるのか、期待が高まる。
文●小川由紀子
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