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NBA

「パッションとエナジーにあふれている」エースからお墨付きをもらった八村塁。明日のグリズリーズ戦で渡邊雄太との“日本人対決”はなるか?

秋山裕之

2019.12.14

明日の試合に渡邊が出場すればNBA初の日本人対決となる。はたして実現するか。(C)Getty Images

明日の試合に渡邊が出場すればNBA初の日本人対決となる。はたして実現するか。(C)Getty Images

 もっとも、グリズリーズは13日(同14日)にミルウォーキー・バックス戦(114-127で敗戦)に続いて2連戦ということもあり、この試合はモラント(背中)とブランドン・クラーク(腹筋)が欠場。両選手がウィザーズ戦に出場できるかは微妙な状態だ。

 とはいえ、八村のマッチアップ相手は昨季オールルーキーチームに選出されたジャレン・ジャクソンJr.という好選手。211㎝・109㎏のジャクソンJr.は八村よりも大きく、高い身体能力を兼備したビッグマン。

 バックス戦では9本の3ポイントを含むキャリアハイの43得点と大暴れ。リーグ屈指のディフェンス力を誇るバックスを相手に達成しただけに、その価値は大きい。

 身体能力では八村に分があると言いたいところだが、ジャクソンJr.は長身オールラウンダーで、機動力も高いため、八村にとってそこまでアドバンテージにはならない。

 今季は平均1.2本とブロックも得意としており、リング下でショットを狙う際には積極果敢にコンタクトを仕掛けて動きを封じて一発で決め切りたいところだ。
 
 ディフェンス時には、ジャクソンJr.のシュートフォームに注意が必要。胸元から両腕を前方へと突き出すため、クローズアウトする際に接触してしまうとファウルを吹かれてしまう可能性があるからだ。センターがマヒンミしかいないチーム状況で、八村がファウルトラブルに陥ってしまうと、ジャクソンJr.と、ヨナス・ヴァランチュナスという屈強なビッグマンにリング下を制圧されてしまうだけに、シュートチェックに跳ぶ際は最大限の注意を払いたい。

 なお、バックス戦で出場選手登録されていた渡邊雄太は出番なしに終わったが、グリズリーズはウィザーズ戦を「Japanese Heritage Night」(ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト)としているため、史上初となる八村との“NBA日本人対決”が実現する可能性もゼロではない。

 ここまでのところ、2WAY契約2年目の渡邊は3試合の出場で平均2.3点。それでも、ウィザーズ戦ではファンのために出番が与えられることもあるだろう。八村とマッチアップする機会があるとすれば、スイッチした時か。試合の展開にもよるだろうが、八村と渡邊という日本が誇る至宝によるマッチアップは実現するか。大いに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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