名物コメンテーターのスティーブン・A・スミスは自身のポッドキャストで、ハーデンの振る舞いについて「幹部が選手に嘘をついたことは、理解の範疇は超えていない。ただ、ジェームズ・ハーデンのそのような振る舞いが良く映るはずがない。愚かに見え、時間が経つごとにその愚かさは増して見える」と、厳しく切り込んだ。
「フィラデルフィアを離れたがり、(過去には)ヒューストンも離れたがった。チームはすぐには移籍させたくなかった。そこでどうしたか。彼(ハーデン)は調子を落としてキャンプに入った。まるでクランプ(映画『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』の主人公である肥満体のクランプ教授)のようで、その後、移籍を勝ち取った。
ハーデンはモーリーのいるフィリーに行きたがっていた。それが叶わなかったから、(2021年1月に)ブルックリンに行ったんだ。ブルックリンで起きたことは、ハーデンのせいでないのは分かっている。でも、彼は最終的にブルックリンから去ることを強要した。残留の意思を伝えた後にチームを出たがったんだ。そして今、ここ(フィラデルフィア)にいる。これで3チーム目なんだ」
ハーデンは2012~21年に在籍したヒューストン・ロケッツで史上7人目となる3年連続得点王に輝き、18年にはシーズンMVPを受賞した。しかし、チームはカンファレンス決勝の壁を敗れず、ハーデンは21年1月に4チーム間の大型トレードでブルックリン・ネッツへ。さらに、昨季途中にシクサーズへ移籍と、毎年のようにチームが変わっている。それでも、34歳となった今なお平均20得点、10アシスト以上を残す力がある点は、A・スミスも認めている。
「なぜマイアミ(ヒート)がハーデンに興味を示さないと思う? マイアミにぴったりだと言う者もいるだろう。ハーデンは以前とはもう違う。でも、彼は依然としてオールスタークラスの選手だ」
昨季シーズンMVPのエンビードは相棒ハーデン不在のメディアデーで、「ジェームズは本当に良い選手だ。彼がここにいるなら素晴らしいことだ。仮に彼がいないとしても、僕らにはまだやるべきことがある。フィラデルフィアでプレーする時、チームに誰がいるかは関係ない。信念を持っていれば優勝するチャンスがある」と語っている。
果たして、ハーデンの去就騒動はどのような結末を迎えるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】巧みなステップでディフェンダーを圧倒!超絶スコアラー、ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!
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