2000~02年に3連覇を達成したレイカーズ時代は、シャックとコビーを攻守で支える名脇役として躍動。なかでもプレーオフでは幾度も勝利を呼び込むクラッチショットをねじ込み、ディフェンスでもサイズとフットワークを駆使して相手フォワードへ好守を見せた。
キャリア晩年のスパーズ時代も、ティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ、トニー・パーカーのビッグ3を補完する貴重な働きを見せ、リングの数を増やした。とりわけデトロイト・ピストンズとの2005年ファイナル第5戦では値千金の決勝弾を沈め、“ビッグショット・ロブ”の異名に恥じないパフォーマンスを披露した。
もっとも、2008年を最後にNBAから離れたオリーが、殿堂入り候補にノミネートされたことは皆無。キャリア平均得点で、オリーを下回りながら殿堂入りを果たしたのは、チャック・クーパー(元セルティックスほか)とベン・ウォーレス(元ピストンズほか)のみだ。
クーパーは2019年に早期アフリカ系アメリカ人パイオニア委員会から選出。ウォーレスは最優秀守備選手賞に4度も選ばれたディフェンスのスペシャリストで、リムプロテクターとして2004年のピストンズ優勝に絶大な貢献を果たした。
両者と比較すると、オリーのインパクトは劣っているのかもしれない。ただ、昨季NBAでは最優秀クラッチプレーヤー賞が新設され、ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)が初代受賞者となった。今後、スタッツのさらなる発展によって、オリーの評価は高まる可能性もある。
ロケッツ時代の恩師トムジャノビッチは、2021年5月の殿堂入り式典でこう話していた。
「私はロバート・オリーが殿堂入りする味方になりたい。彼は本物のレジェンドプレーヤー。数多くのクラッチショットを沈めてきた。7つものリングがそれを証明している。彼はここにいるべきだ」
2024年の殿堂入りノミネートは、例年通り12月下旬に発表される見込み。ヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)、ジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)といったレジェンドたちが初ノミネートされることが予想されているなか、オリーが名を連ねることになるのか注目していきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
キャリア晩年のスパーズ時代も、ティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ、トニー・パーカーのビッグ3を補完する貴重な働きを見せ、リングの数を増やした。とりわけデトロイト・ピストンズとの2005年ファイナル第5戦では値千金の決勝弾を沈め、“ビッグショット・ロブ”の異名に恥じないパフォーマンスを披露した。
もっとも、2008年を最後にNBAから離れたオリーが、殿堂入り候補にノミネートされたことは皆無。キャリア平均得点で、オリーを下回りながら殿堂入りを果たしたのは、チャック・クーパー(元セルティックスほか)とベン・ウォーレス(元ピストンズほか)のみだ。
クーパーは2019年に早期アフリカ系アメリカ人パイオニア委員会から選出。ウォーレスは最優秀守備選手賞に4度も選ばれたディフェンスのスペシャリストで、リムプロテクターとして2004年のピストンズ優勝に絶大な貢献を果たした。
両者と比較すると、オリーのインパクトは劣っているのかもしれない。ただ、昨季NBAでは最優秀クラッチプレーヤー賞が新設され、ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)が初代受賞者となった。今後、スタッツのさらなる発展によって、オリーの評価は高まる可能性もある。
ロケッツ時代の恩師トムジャノビッチは、2021年5月の殿堂入り式典でこう話していた。
「私はロバート・オリーが殿堂入りする味方になりたい。彼は本物のレジェンドプレーヤー。数多くのクラッチショットを沈めてきた。7つものリングがそれを証明している。彼はここにいるべきだ」
2024年の殿堂入りノミネートは、例年通り12月下旬に発表される見込み。ヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)、ジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)といったレジェンドたちが初ノミネートされることが予想されているなか、オリーが名を連ねることになるのか注目していきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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