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NBA

低迷キングスに復活の兆し?ウォルトンHCの劇的な改革で05-06シーズン以来のプレーオフ進出なるか

出野哲也

2019.12.18

 しかし、6試合目以降は12勝9敗と勝ちが先行し、開幕当初のつまずきからは完全に立ち直った。11月15日は首位レイカーズに2点差の惜敗という健闘を演じ、12月8、9日は敵地でマーベリックスとヒューストン・ロケッツに連勝するなど、上位球団とも互角に戦えている。フォックスや、開幕直後から1か月半バグリーがいなかった状況でこれだけの成績を残しているのは、着実にチーム力が上がっている証拠と見ていいだろう。
 
 特に光るのが守備面で、ペースダウンの恩恵もあるが平均失点は昨季の115.3点から108.0点まで下げた。また昨季の目まぐるしいほどの速攻は、正確性を犠牲にしていた面もなくはなかったが、ハーフコートでの攻撃が多くなった今季は、オープンでシュートを打つ状況が増えている。今のところ、必ずしもフィールドゴール成功率の向上に結び付いてはいない。けれども11日に復帰したバグリーに続き、フォックスもじき戦列に戻る予定で、本来のメンバーが揃えば機能し始めるのではないかとの期待は持てる。

 12月16日現在では依然として借金2、得失点差もマイナスではあるものの、同一カンファレンスとの対戦は8勝7敗の勝ち越し。カンファレンス内の順位も7位まで上昇している。

   故障者続出のゴールデンステイト・ウォリアーズが沈没し、サンアントニオ・スパーズやポートランド・トレイルブレイザーズも大きく出遅れている状況とあって、プレーオフに返り咲く絶好のチャンスは逃したくないところ。トレード・デッドラインまでに大型補強に動く可能性もありそうで、今後の動向が注目される。

文●出野哲也
 

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