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NBA

フォックスの3ポイントはなぜ向上したか?その理由は名手カリーとの「両腕が痙攣した」ほどの激しいワークアウトにあり<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.27

 191cm・84kgのフォックスに対し、カリーは188cm・84kgと、両選手のサイズは似通っている。今季フォックスがフィールドゴールを平均22.3本放っており、カリーは同19.0本と、本数だけで言えばフォックスが上だ。だが、3ポイントに関しては、自己最高ペースの平均8.6本を記録しているフォックスに対し、カリーはそれを大幅に上回る同12.1本も放ち、44.2%の成功率で5.3本も決め切っている。

 フォックスはカリーのワークアウトを目の当たりにしたことで、大きな刺激を受けたことだろう。ルックスACはこう続けていた。

「一度自分の目であのワークアウトを見たことで、自動的にワークアウトのレベルの高さを感じ取るものなんだ。そこでフォックスは自身のレベルを、カリーのような選手へと変化させていった。今の彼はトップレベルのワークアウトをこなしていると思う」
 
 フォックスにとって、カリーはこれまでレギュラーシーズンで何度も対戦してきた相手であり、昨季プレーオフでも激戦を繰り広げた好敵手。優勝4度に2度のシーズンMVP受賞を誇るスーパースターの域にはまだまだ達していないとはいえ、ルックスACが「我々は今夏ステフとワークアウトできて幸運だった」と話したとおり、貴重な時間を共有することができたと言えるだろう。

 なお、フォックスはプロアスリートとして10月26日にカリーがトップエンドーサーを務める『アンダーアーマー』のカリーブランドと初の契約を締結。翌27日の試合で両選手は最新モデル“カリー11”のニューカラー“DOMAINE(ドメイン)”を着用しており、カリーがゲームハイの41得点、フォックスがチームトップの39得点を奪うハイスコアリングゲームを展開していた。

 フォックスにとって、今夏に経験したカリーとのワークアウトは、自身のモチベーションを飛躍的に高める要因となったに違いない。キングスの次戦は28日のウォリアーズ戦。ここまで2戦全敗を喫しており、この日はNBAインシーズン・トーナメントのグループステージ突破をかけた最終日だけに、両選手が揃って出場となれば、この一戦も白熱した展開となりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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