専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ネッツのブリッジズとジョンソンが古巣サンズ時代を回想「素晴らしいカルチャーを築き上げた」「誇りに思い続ける」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.12.14

 2021年のプレーオフ、ファイナルまで勝ち進んだサンズはバックス相手に2連勝と最高のスタートを切ったが、ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデー(現ボストン・セルティックス)のビッグ3を中心とした相手に第3戦から4連敗を喫し、優勝を逃した。

 サンズの選手たちやファン、チームスタッフは悔しかったに違いないが、ジョンソンにとってはいい思い出になっているようだ。

「あのファイナルについて言わなきゃいけないことがある。最初の2戦に勝利したことで、当時の僕らは舞い上がってしまったんだ。自分たちが望んだ結果にはならなかったけど、あの瞬間はものすごくクールだったし、あの街は僕らを愛し、応援してくれて、一緒にプロセスを楽しんでくれた。ものすごく楽しかったよ」
 
 サンズ在籍当時、ブリッジズは中心選手を支える優秀な3&D、ジョンソンは主にシックスマンをこなしていた。ネッツではともに主力となり、ブリッジズはエース格、ジョンソンも先発を務め、今年のワールドカップでは揃ってアメリカ代表に選出と、彼らを取り巻く環境は大きく変わった。

 ブリッジズはサンズ時代の思い出を感慨深く振り返る。

「僕らはここで素晴らしいカルチャーを築き上げていた。それは誰もが当たり前にできることじゃない。ファイナルまで勝ち進むことも簡単なことじゃない。だからこそ、あの舞台へ戻ることの難しさを痛感したのさ。特にNBAではね。だから(当時のサンズは)本当に特別なものなんだ。あそこから離れて、あの瞬間にチームの一員でいられたことを嚙みしめているよ」

 NBAではトレードやFA移籍が頻繁にあり、入団から1つの球団でキャリアを終える選手は非常に稀だ。そしてファイナルという頂点をかけた大舞台は、立つことすらできずにキャリアを終える選手も多いだけに、ブリッジズとジョンソンはサンズで貴重な経験を積んだことは間違いない。

 ネッツで共闘する両選手は再び頂上決戦へと舞い戻ることができるか。今後も成長に期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号