この日、ベナンのマカリミ・アデチュブ駐日大使が現地観戦に来ていた。ウィザーズの日本語版公式ツイッターでは、そのアデチュブ駐日大使の独占インタビューを慣行。「今回はプライベートで（東京から）ワシントンD.C.に来ています」と語ったアデチュブ駐日大使は「事前にチーム側と連絡を取って、今日は八村選手に会えるはずでした。８月に八村選手と横浜で会う機会がありまして、『一緒にプロジェクトをやろう』と話し合いました」と日本で八村とやり取りしていたことを明かした。

　すると、八村について「今は日本だけでなく、ベナンでもアイコンとなっています。それに八村選手はベナンと日本の架け橋にもなりました」と口にし、ベナンでも大人気であることを嬉しそうにコメント。

　八村は残念ながら欠場となってしまったものの、「私たちベナン人はウィザーズのファンになりました。もちろん、もう１人のベナン人選手がいますからね。イアン（・マヒンミ）もいます。この２人を精一杯応援しています」とエール。
  　ちなみに、八村塁の名前を現地の言語で表現すると“アキム ザカリ ジャビル”になるという。ザック生馬氏がこのインタビューでアデチュブ駐日大使へ話すと、ベナンの英雄に対してこう続けた。

「日本で毎試合チェックしています。すごく得点力が高い選手だと思います。私たちベナン人の誇りですね。八村選手が早くベナンに来てくれることを期待しています。彼はとても謙虚な好青年で、きっとすごいＮＢＡキャリアを築くことでしょう。アキム、一日も早い回復を祈ってるよ！」

　インターナショナルな選手が毎年と言っていいほどＮＢＡ入りする現代。ウィザーズに所属する選手たちが母国にも多大な影響を与えていることは間違いないようだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

【八村塁PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動！１年目からNBAで活躍するルーキーの厳選ショット！