そのペイトン二世は「コーチから『手薄だから、出ることになる』と言われてたから準備はできていた。（試合前のミーティングは）５、10分くらいだったかな。このチームの基本的なスキーム、あとはオフェンスとトランジションプレーの説明があった。時差ボケと（西海岸からの）長旅による疲れはあったけど、今日はアドレナリンで押し切ったよ」と振り返っている。

　191ｃｍ・86㎏のペイトン二世は、ディフェンスに難があるウィザーズにとって、今後貴重な戦力となる可能性を秘めている。

　また、ニックス戦でロビンソンも15分40秒の出場で３得点、１リバウンド、１アシスト、１ブロックをマーク。22歳の司令塔は同じルーキーで仲がいい八村についてこう語っていた。

「ルイの１日も早い回復を祈っている。彼は大丈夫だと思うよ。いつも元気な男だからね。皆が“お大事に”とメッセージも送ってるんだ。早く戻ってきてほしいね」

　ニックス戦を制したウィザーズだが、ケガ人続出によって戦力ダウンしていることに変わりはない。
  　それでも、ブライアントはストレス反応を見せていた右足のブーツを取り払い、チームドクターから順調に回復しているとお墨付きをもらったと『The Athletic』のフレッド・キャッツ記者が報じており、復帰に向けて確実に前進している。

　そして八村は26日（同27日）のデトロイト・ピストンズ戦終了後、再診断を受ける予定となっており、順調に回復できていれば、28日（同29日）にホームで行なわれるニックス戦から復帰できる予定だ。

　ステップアップした若手や新加入選手と、今後ブライアントや八村といった主力が戦列に復帰すれば、ウィザーズは戦力アップが期待できるだけに、その時が待ち遠しい。

文●秋山裕之（フリーライター）