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NBA

「僕らはこんなに早く成長した」エース不在でも勝率66.7%!戦前の予想を覆したペイサーズの強さの秘訣とは

ダンクシュート編集部

2019.12.23

今夏にバックスから加入したブログドンは平均18.3点、7.6アシストと覚醒。故障離脱中のオラディポに代わってチームを見事に牽引している。(C)Getty Images

今夏にバックスから加入したブログドンは平均18.3点、7.6アシストと覚醒。故障離脱中のオラディポに代わってチームを見事に牽引している。(C)Getty Images

 2019-20シーズンのNBAにおいて、マイアミ・ヒートやダラス・マーベリックスとともに戦前の予想を上回るハイパフォーマンスを見せているのがインディアナ・ペイサーズだ。

 今季、2年連続でオールスター選出中の大黒柱ヴィクター・オラディポは右足大腿四頭筋腱断裂からのリハビリが遅れ、1試合も出場していない。加えて昨季ブロック王のマイルズ・ターナーが右足首捻挫で8試合、得点オプションの1人であるジェレミー・ラムも足首の故障などで10試合欠場とベストメンバーが揃わない状況が続いた。それでも、現地時間12月22日時点で20勝10敗(勝率66.7%)でカンファレンス6位。ポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)がエースとして君臨した2013-14シーズン(56勝26敗/勝率68.3%)に迫る勢いで勝利を重ねている。

 ペイサーズはオフェンシブ・レーティング(109.0)でリーグ13位、ディフェンシブ・レーティング(103.8)で7位にランクイン。攻守両部門で平均以上を記録しているのは、ミルウォーキー・バックスやロサンゼルス・レイカーズなど7チームだけ。エース不在のチームを支えるのが、今季加入したマルコム・ブログドンとTJ・ウォーレン、在籍3年目のドマンタス・サボニスのトリオだ。
 
 司令塔の座に就いたブログドンが平均18.3点、7.6アシストと自己ベストを記録するなどブレイク。サボニスは平均18.0点に加えてリーグ5位の13.4リバウンド、ウォーレンも平均17.5点と絶妙な補完性を見せている。開幕前に不安視されたターナーとサボニスのビッグマンコンビも共存。そして、セカンドユニットではシューターのダグ・マクダーモットが3ポイント成功率リーグ3位(47.1%)、堅実な司令塔TJ・マッコネルも平均17.8分の出場ながら5.0アシストと選手層に厚みをもたらす。

 12月17日のレイカーズ戦では、アンソニー・デイビスが不在とはいえレブロン・ジェームズ擁するリーグ首位争いを繰り広げる強豪相手にチーム力で競り勝った。ターナーは「これは象徴的な勝利だと思う。僕らは素晴らしいチームになる可能性があると知っている」と語り、ブログドンも「僕らはこんなに早く成長した」と胸を張る。

「ここに来て、ポイントガード、リードガードをできるのは大きい。僕が求めていた役割だ」

 バックスからの移籍で覚醒したブログドンによれば、ペイサーズのスタイルがチーム力を高める要因になっているという。
 

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