そんなポールという選手について、キッドHCは「数多くの若い選手たちが彼のことを尊敬していると思う。負けず嫌いで大きなハートを持ち、競い合うことを愛している。彼が恐れることはないんだ。アシストで私の記録を超える者として、彼以上にふさわしい人物はいない」と称えていた。
これまで過ごした5球団すべてで先発PGを務めてきたポールにとって、ウォリアーズは特殊な環境にある。PGにカリーがいるとはいえ、長時間ボールを保持してプレーメーキングするわけではなく、持ち前のシュート力を存分に発揮するべく、オフボールで動き回ってドレイモンド・グリーンからパスを受け取り、イージーショットを決めるなどオフガードの側面も持つからだ。
そのことを十分に理解しているウォリアーズのスティーブ・カーHCはこのように話す。
「彼のような選手はそう多くない。今のリーグではステフが多大な影響を与えていて、クリスのような従来のPGと比較すると、シュート力が重要な要素となっているからね。だから彼(ポール)は絶滅しかけているタイプの選手なんだ」
現在カリーをケガで欠くウォリアーズにとって、ポール以上に安心してプレーメーキングを託せる選手はいない。3ポイントとドライブが重宝される現代バスケットボールで、ポールのプレースタイルは少数派となってしまったものの、カーHCはその重要性をこう指摘していた。
「これから先も、パス・ファーストのPGを生み出すことはできるだろう。それは彼らが試合へ数多くのものをもたらしてくれるからだ。もちろん、クリスは長い間、そのスキルでトップに立ってきた」
ゲームを読み解く洞察力やチームメイトの得点機会を演出する巧みなパス捌き、的確なタイミングで着実に決めるジャンパーなど、ポールはリーグ史に名を残す司令塔としてそのキャリアを積み上げてきた。
プレーオフ進出圏外にいるウォリアーズを浮上させるべく、39歳の大ベテランは終盤戦も豊富な経験を駆使してタクトを振り続けるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
これまで過ごした5球団すべてで先発PGを務めてきたポールにとって、ウォリアーズは特殊な環境にある。PGにカリーがいるとはいえ、長時間ボールを保持してプレーメーキングするわけではなく、持ち前のシュート力を存分に発揮するべく、オフボールで動き回ってドレイモンド・グリーンからパスを受け取り、イージーショットを決めるなどオフガードの側面も持つからだ。
そのことを十分に理解しているウォリアーズのスティーブ・カーHCはこのように話す。
「彼のような選手はそう多くない。今のリーグではステフが多大な影響を与えていて、クリスのような従来のPGと比較すると、シュート力が重要な要素となっているからね。だから彼(ポール)は絶滅しかけているタイプの選手なんだ」
現在カリーをケガで欠くウォリアーズにとって、ポール以上に安心してプレーメーキングを託せる選手はいない。3ポイントとドライブが重宝される現代バスケットボールで、ポールのプレースタイルは少数派となってしまったものの、カーHCはその重要性をこう指摘していた。
「これから先も、パス・ファーストのPGを生み出すことはできるだろう。それは彼らが試合へ数多くのものをもたらしてくれるからだ。もちろん、クリスは長い間、そのスキルでトップに立ってきた」
ゲームを読み解く洞察力やチームメイトの得点機会を演出する巧みなパス捌き、的確なタイミングで着実に決めるジャンパーなど、ポールはリーグ史に名を残す司令塔としてそのキャリアを積み上げてきた。
プレーオフ進出圏外にいるウォリアーズを浮上させるべく、39歳の大ベテランは終盤戦も豊富な経験を駆使してタクトを振り続けるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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