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NBA

「1000%だな」ウォリアーズのグリーンが自身2度目のDPOY受賞に名乗り!バックス戦の“アデトクンボ完封”が追い風に<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.20

 211cm・110kgのアデトクンボに対し、198cm・104kgのグリーンは明らかに上背で劣る。ただ、グリーンは相手の癖や得意なプレーを記憶し、当たり負けしないパワーと的確なフットワーク、そして高度なバスケットボールIQから生まれる絶妙なポジショニングで身長差を難なくカバーしてしまう。

 今季のグリーンは55試合の出場で平均9.1点、6.1リバウンド、5.7アシスト、1.40スティール、1.11ブロックとオールラウンドな数字を残しているが、本人は2016-17シーズンに獲得した最優秀守備選手賞(DPOY)を再び狙えると強く信じているようだ。

「俺たちがこのまま勝ち続けて終えることができれば、間違いなくそうなるさ。今のリーグを見た時、俺よりもディフェンス面でゲームにインパクトを与えているヤツは多くない。それに、俺みたいなやり方で相手チームのオフェンスを完璧に断ち切るヤツだってほとんど存在しない。だから1000%だな」
 
 MVPやDPOYなど、NBAのアウォードは選手間投票ではなく、現地記者や放送関係者たちの投票で決定する。そのため、該当しそうな選手のスタッツやソーシャルメディアに出回っている好プレー集も、少なからず影響を及ぼすことになる。

 今季のDPOYレースは、途中まで本命と目されていたヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)が右肩の深部静脈血栓症によって戦線離脱。現状ではリーグトップの平均3.03スティールを誇るダイソン・ダニエルズ(アトランタ・ホークス)、クリーブランド・キャバリアーズの歴史的快進撃を支えるエバン・モーブリー、ディフェンシブ・レーティング106.1でリーグトップを誇るオクラホマシティ・サンダーのルージェンツ・ドートが有力候補となっている。

「俺はまたあの賞が欲しい。まだ引退しちゃいないんだ。俺にはまだチャンスがある」と語るグリーンにとって、バックス戦の“アデトクンボ完封”は大きな追い風になるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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