NBA入り後も毎年平均２桁得点を残すシャープシューターは、今年２月６日のデッドラインで成立したトレードでホークスからクリッパーズへ。加入後は19試合で平均26.1分、12.3点、3.4リバウンド、3.3アシスト、フィールドゴール成功率48.4％、３ポイント成功率40.8％（平均2.1本成功）、フリースロー成功率85.0％と、高精度なシュート力は健在だ。

　冒頭のサンダー戦こそフィールドゴール成功率16.7％（１／６）の２得点に３リバウンド、３アシスト、２スティールに終わるも、新天地でローテーションの一角を務め上げている。

　今月12日のマイアミ・ヒート戦では先発出場し、シーズンハイの30得点に10リバウンド、４アシストと爆発して勝利に貢献しているように、クリッパーズでシューター役だけでなく、プレーメーカー役もこなしている。
  　35歳のハーデンは、32歳のボグダノビッチとの関係をこう話す。

「彼は良く理解しているし、しっかりと聞き入れている。俺がたまに罵倒することもあるんだけどね。けど彼は毎回よく耳に入れてコートに立ち、良くなっている。それこそ勝ちたがっているサインなんだ。彼が俺たちのチームにいてくれて、俺はハッピーだ」

　クリッパーズは先発ポイントガードのハーデンが中心ながら、ダンやシモンズもプレーメーキングをこなせるチームで、ボグダノビッチも２メンゲームでズバッツを得点に絡ませるプレーが可能。

　それだけにレギュラーシーズン終盤戦、そしてプレーオフでハーデンが厳しいマークに遭うことが想定されるなか、ボグダノビッチがチーム躍進のカギを握ることになるかもしれない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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