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NBA

「コビーの人生は心に訴えるものがある」00年代前半に覇を競い合ったウェバーが、戦友との思い出を語る

北舘洋一郎

2020.01.31

どんどん成長するコビーの実力を、ウェバーも認めざるを得なかったという。(C)Getty Images

どんどん成長するコビーの実力を、ウェバーも認めざるを得なかったという。(C)Getty Images

 ウェバーは当時について「今のNBAはどのチームもスター選手を2、3人は抱えないと優勝できない環境にある。しかし当時はまだ1人のスタープレーヤーがいれば十分だった。選手たちの間でもチームの顔は俺一人で十分と思っていた時代だった」

 00ー01シーズン、ウェバー率いるキングスは55勝、一方のレイカーズは57勝という僅差でレギュラーシーズンを終え、プレーオフに臨んだ。しかし、1度目の優勝を経験したコビーのプレーはどんどん進化していたそうだ。

「俺たちはカンファレンス準決勝でレイカーズ相手に1勝もできずに敗退した。理由はコビーの進化だった。前のシーズンとは別人のような存在感を放つようになっていたんだ。特にシャックとの間にコンビネーションが生まれて、そこを止めることはできなかった。コビーがドライブでゴールを狙い、そのままフィニッシュするパターンとシャックを見つけてアシストする、彼らにはその2つのパターンしかなかった。ただわかっていても止められなかったんだ」

 この時、ウェバーはどんどん多くのことを吸収していくコビーを認めざるを得ないと思い始めたと言う。

 一方で01年の惨敗、それも1勝もあげられずに敗れたウェバーの打倒レイカーズ、そしてファイナル進出への想いは一段と大きくなっていった。
 
 そしてその翌年、キングスはリーグ最多の61勝をあげてレギュラーシーズンを終了。プレーオフでもユタ・ジャズ、ダラス・マーベリックスを撃破し、NBAプレーオフ史上ベストマッチのひとつに数えられる、レイカーズとのカンファレンス・ファイナルを迎えることになる。

「シャックはシャックでずっと変わらなかった。でもコビーはまた“別のコビー”となっていた。彼はチームのシステムをも超越してオフェンスを仕掛けてきたよ。このレベルの戦いになれば、駆け引きのなかで、弱みを見せればそこを徹底的に攻め込まれる。クロックがゼロになるまでか、相手がギブアップするまでか、手段を選ばず勝とうするコビーがそこにはいた。1回目、2回目の優勝シーズンのレイカーズの顔は確実にシャックだったが、今はもうコビーが顔となっていた」

 このシリーズ、キングスはウェバーやマイク・ビビーの活躍で先にシリーズ突破に王手をかける。しかし第6戦でコビーに31得点、11リバウンド。第7戦でも30得点、10リバウンド、7アシストを許し、またも彼らはレイカーズの前に散った。

 レイカーズのスリーピート(3連覇)を達成した時のファイナルMVPは3回ともシャックだった。この時の話をウェバーはコビーとしたことがあるという。
 
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