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NBA

「コビーの人生は心に訴えるものがある」00年代前半に覇を競い合ったウェバーが、戦友との思い出を語る

北舘洋一郎

2020.01.31

現役時代に仲良くなることはなかった2人だが、選手とメディアの関係になって友情が芽生えた。(C)Getty Images

現役時代に仲良くなることはなかった2人だが、選手とメディアの関係になって友情が芽生えた。(C)Getty Images

「“3度目の優勝でのMVPは明らかに自分だったと、今でも思っている”とコビーは言っていた。MVPが欲しいということではなく、レイカーズの一番は俺なんだと。その時のコビーのまっすぐな心は本当に特別なものだった。同時に怖いくらいの冷たさも感じた。なぜならこういう気持ちは時としてチームメイトやコーチなどを傷つけたり、遠ざけてしまう。自分はそうなった時にはその場から去ることが多かったけど、コビーは違っていた。NBA選手になってチャンピオンリングを7つ取るまでは、自分の進む道を曲げるつもりは一切ないとも言っていた。だから俺はこの当時、コビーと仲良くなることはなかったんだ。敵であってライバルという感じではなかったからね」
 
 08年にウェバーは引退し、テレビ解説者として活動を始めるのだが、選手とメディアという関係になってコビーと友情関係が生まれたそうだ。

「あの時に同じコートに立って、真剣勝負をできた間柄だからこそ、時が経ってお互いをリスペクトできる。コビーは俺よりは歳下なんだけど、コビーの歩んだ人生は、理由はわからないが心に訴えるものがある。聞きたくなかったニュースを聞いてから、いまだに心の整理はつかないままだ」

文●北舘洋一郎

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