2WAY契約選手はNBAのプレーオフ出場資格がないため、コートに立つことはできなかったが、大舞台での戦いぶりを間近で見て、感じた。貴重な経験であった一方で、「プレーオフに近づけば近づくほどローテーションに入る人数は減ってくる。違いを生み出せる選手がローテーションの選手として生き残っている」と、レギュラーシーズン以上にその場に立つためには何が必要かも痛感した。
また、自身が同じコートに立ったからこそ渡邊雄太(元グリズリーズほか/現千葉ジェッツ)や八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)ら、日本代表でともに戦った選手らが長年、厳しいNBAの世界に生きてきたことの価値の重さは「一言では表せないくらい本当にすごいこと」だと、より身体に染み入った。
正式にオフシーズンに入った河村。来シーズンの所属先は、現時点では不透明だ。今季のグリズリーズは本人曰く「純ポイントガードを必要とする戦術ではなかった」ものの、「欲を言えば初めて自分を評価してくれたメンフィスの地でプレーをしてファンの皆さんやザック(クレイマン)GM、コーチに恩返しがしたいという気持ちはある」とした。今夏のサマーリーグに出場しつつ、力量を見てもらいながら契約先を探っていくことになる。
河村はNBAでのチーム探しの兼ね合いもあり「無責任なことは言えない」とはしつつも、日本代表での活動参加にも意欲を示している。
「NBAと同じくらいオリンピックで、日本として結果を残したいというところに自分の目標はあるので、そのためには(8月の)アジアカップでしっかりと結果を残すことがFIBAランキングを上げることでこれからのワールドカップ(2027年、カタール開催)などにつながるというのも理解をしています。無責任なことは言えないですが、これからのNBAの契約のところがクリアになるのであればアジアカップは出られたらいいなと思っています」
河村は日本時代から手前味噌なことを語ることがない人物だが、NBA挑戦の中で培ったものを日本代表においても還元しなければならないという意識は強い様子だ。2022-23シーズンのBリーグMVPはNBAを経験し身体的に強く、自身よりも速い選手を相手と対峙し続ける中でも「オフェンスのズレを作れるようになってきている」と話し、ディフェンス面においても「NBA、Gリーグを通してかなり良い成長ができたんじゃないか」と手応えを述べた。
日本が世界に誇る司令塔は5月2日で24歳となる。一般的には若いその年齢も、10歳台からプロとなることも稀ではないバスケットボールの世界においてはそうとは言い切れない。
そのことは河村自身も思っていることであり、だからこそシーズンが終わって一段落をしても彼がどっかりと腰を下ろし続けるということはなさそうだ。
文●永塚和志
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河村はNBAでのチーム探しの兼ね合いもあり「無責任なことは言えない」とはしつつも、日本代表での活動参加にも意欲を示している。
「NBAと同じくらいオリンピックで、日本として結果を残したいというところに自分の目標はあるので、そのためには(8月の)アジアカップでしっかりと結果を残すことがFIBAランキングを上げることでこれからのワールドカップ(2027年、カタール開催)などにつながるというのも理解をしています。無責任なことは言えないですが、これからのNBAの契約のところがクリアになるのであればアジアカップは出られたらいいなと思っています」
河村は日本時代から手前味噌なことを語ることがない人物だが、NBA挑戦の中で培ったものを日本代表においても還元しなければならないという意識は強い様子だ。2022-23シーズンのBリーグMVPはNBAを経験し身体的に強く、自身よりも速い選手を相手と対峙し続ける中でも「オフェンスのズレを作れるようになってきている」と話し、ディフェンス面においても「NBA、Gリーグを通してかなり良い成長ができたんじゃないか」と手応えを述べた。
日本が世界に誇る司令塔は5月2日で24歳となる。一般的には若いその年齢も、10歳台からプロとなることも稀ではないバスケットボールの世界においてはそうとは言い切れない。
そのことは河村自身も思っていることであり、だからこそシーズンが終わって一段落をしても彼がどっかりと腰を下ろし続けるということはなさそうだ。
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