ラッセルは語る。

　「ステフは“判定に左右されない”というメンタリティーでプレーしてる。そんな選手、リーグを見渡してもなかなかいないよ。彼のことが本当に好きだし、心からリスペクトしている。グリーンがそのことを教えてくれた時、とても深く心に響いたんだ」

　ラッセルはこれまでのキャリアで、ウォリアーズのカリーやグリーンだけでなく、レイカーズ時代にはコビー・ブライアントやレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス（現ダラス・マーベリックス）と、ウルブズではアンソニー・エドワーズやカール・アンソニー・タウンズ（現ニューヨーク・ニックス）らとともにプレーしてきた。
  　NBA10年目となった今季は、レイカーズとネッツで計58試合に出場し、平均12.6点、2.8リバウンド、5.1アシストを記録。シーズン途中に古巣ネッツへ復帰してからは、若手に好影響を与えるリーダーとしての役割も果たしていた。

　現在29歳のラッセルは、このオフに完全フリーエージェントとなる。スコアラー、プレーメーカー、リーダーと複数の役割を担ってきたベテランガードが、来季どのチームでプレーするのかにも注目が集まる。

文●秋山裕之（フリーライター）