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NBA

ウェイドがヒートのGOATにレブロンを指名。「僕は、ヒートの歴史上で最も偉大な選手。ただ、最高の選手ではない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.06.26

 その後ヒートは2010年夏にレブロン、クリス・ボッシュを獲得して“スリーキングス”を結成。初年度から4年連続でイースタン・カンファレンスを勝ち上がってファイナルへ出場し、2012、13年には2連覇を成し遂げた。

 連覇を達成した当時はレブロンがシーズンMVPとファイナルMVPを2年連続で獲得し、ヒートの“最重要人物”としてチームを牽引。ヒートの選手でシーズンMVPを受賞したのはレブロンのみということもあり、ウェイドはこう持論を展開した。

「僕はマイアミ・ヒートのジャージーを身にまとってきた誰よりも、このチームで最高の成果を残してきた。ただ、正直に言うのなら、レブロン・ジェームズこそがマイアミ・ヒートでプレーした歴代最高の選手だ。僕は、ヒートの歴史上で最も偉大な選手。ただ、ヒート史上最高の選手ではないんだ」

 ウェイドが着用した背番号3は2020年にヒートの永久欠番になっており、レブロンが袖を通した背番号6も、現役引退後には間違いなく永久欠番入りするだろう。
 
 ヒートには過去、ウェイドとレブロンのほか、グレン・ライス、アロンゾ・モーニング、ティム・ハーダウェイ、シャキール・オニール、ユドニス・ハズレム、ジミー・バトラー(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)など数多くのレジェンドが所属してきた。

 しかしその中にあって、数多くの球団記録を保持するウェイドと、在籍4年ながら平均26.9点でフランチャイズ史上最多を誇るレブロンの実績は群を抜いている。

 4シーズンで2度のシーズンMVPとファイナルMVPに輝いたレブロンの実績は申し分ない。それでも、ヒートを初優勝へ導いた立役者は紛れもなくウェイドであり、この球団を語る上で最も不可欠な男だけに、“ヒートの歴史上で最も偉大な選手”に異論を唱える人は皆無に等しいのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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