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NBA

「鬼になれ」コビーの金言は響いたか?アデトクンボが導き出した”自己流のリーダー論”

北舘洋一郎

2020.02.07

相棒ミドルトン(右)とのデュオはまるで“2匹のドーベルマン”。彼らがバックスの双肩を担う。(C)Getty Images

相棒ミドルトン(右)とのデュオはまるで“2匹のドーベルマン”。彼らがバックスの双肩を担う。(C)Getty Images

 そう金言を受けたアデトクンボだったが、彼はコビーのそれとは違う方法でリーダーシップを発揮しているようだ。

「自分はマイケル・ジョーダン(元ブルズほか)やコビーのように、激しく荒々しいリーダーシップでチームを引っ張り、結果を導き出すタイプとは少し違うとわかっている。兄弟が多いという自分の環境を踏まえて、俺なりのやり方でもチームの輪を作っていけると思う。チームメイトと互いに励まし合い、手を引っ張ってでも高みまで連れていく。そういうやり方が俺らしい。コビーのスタイルは俺にはクール過ぎて真似できないよ」とアデトクンボは話す。

 試合前の儀式かなにかのように、ロビン・ロペスを標的にプロレスごっこをしているアデトクンボと仲間たち。最近のバックスのインスタグラムには、そういった光景がよく投稿されている。ゲーム前に冗談を言い合えるような余裕すら感じられるその雰囲気は、チームケミストリーが出来上がっている証にも取れるだろう。

 また、一緒にバックスでプレーして7シーズン目になるクリス・ミドルトンの存在も、アデトクンボには大きな存在だ。

 イースタン・カンファレンスのライバルチームのひとつであるフィラデルフィア・セブンティシクサーズのHC、ブレット・ブラウンは「マイク(・ブーデンホルザー)は、アデトクンボとミドルトンという2匹のドーベルマンを、両手に引き連れながら毎試合戦っている感じだな。コーチが“ゴー”と叫べば、2人はすぐにゴールを量産し始める。戦う相手として、相当の策を講じて臨まなければならない相手だ」と、バックスに対して危機感を示している。
 
 そんなバックスの唯一の課題と言えば、プレーオフを勝ち上がっていくために、アデトクンボをどのようなペース配分でプレーさせるかだろう。ブーデンホルザーHCの考えは以下のようだ。

「プレーオフに入ったら、アデトクンボには1試合につき32得点以上は稼いでもらうことになるだろう。1クォーターあたり平均8点だ。ただ、勝負所の第4クォーターではより加点してもらわなければいけない。チームの勢いに影響するからね。8点以上は欲しいところだ。相手チームがダブルチームかそれ以上のディフェンスをアデトクンボに仕掛けてくれば、必ずこちらにはノーマークのプレーヤーができる。その状態を何度も作り上げることで、フラストレーションの溜まった相手に綻びが出るだろう。マークマン1人ではアデトクンボを止められず、2人、または3人とディフェンスが彼に集中してくれれば、そこに優位性は生まれるはずだ」

 今季のバックスの仕上がりが、昨季以上なのは事実。ここまで連敗を喫していないことが、それを証明している。得てしてそういったチームにはケミストリーが生まれ、集中力、アジャスト力、自信が備わっているものだ。バックスが半世紀ぶりにファイナルの大舞台に立つ可能性は、極めて大きいと言っていい。

文●北舘洋一郎

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