ホーストGMが就任した2017年以降、バックスの先発PGはエリック・ブレッドソー、ドリュー・ホリデー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)、リラードらが務めてきた。
リラードを除く2選手はアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングやデトロイト・ピストンズのケイド・カニングハム、ロサンゼルス・クリッパーズのジェームズ・ハーデンのようにオフェンスのファシリテーター(牽引役)になるタイプではなく、複数のポジションを守れるディフェンス力を買われた存在だった。
それでも問題なかったのは、チームにはアデトクンボがいるからにほかならない。211cm・110kgの体躯にハンドラー役も務められるスキルを併せ持つ男は、現在7シーズン連続で平均5.6アシスト以上を残していて、強烈なペイントアタックで得点を量産しつつ、チームメイトたちの3ポイントを演出している。
実際にジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ/現ダラス・マーベリックスHC)が指揮を執っていた頃はPGを務めた経験もあり、ホーストGMもその才能を高く買っている。
「彼はチームメイトたちのために3ポイントショットを数多く生み出すことにかけて成長し続けている。彼のディシジョンメーキングはエリートレベルにあるんだ。それにターンオーバーも減少している」
さらにこう続ける。
「彼は本物のPGになっている。ドック(リバースHC)に言わせれば、“真のポイントフォワード”だ。それがこのチームにとって最も成功を収める布陣だと私は見ている。周りにシューターや球離れがいい選手を配置することで、彼の支配力はさらに増す。相手が彼を止めようとすればパスを出せるし、止められなければそのままダンクを決める。私は(今オフに)そうした選手たちを獲得したと感じている」
アデトクンボは現在3シーズン連続で平均30.0点、11.0リバウンド、5.5アシスト、フィールドゴール成功率55.0%をクリア。ペイントエリアで猛威を振るう男の対処法はほとんどのチームにとって悩みの種であり、1対1でガードできる選手はそう多くない。
今オフに構築したロスターが成功を収められるかどうかは、アデトクンボの起用法、そしてシューター陣のパフォーマンス次第といっても過言ではないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
リラードを除く2選手はアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングやデトロイト・ピストンズのケイド・カニングハム、ロサンゼルス・クリッパーズのジェームズ・ハーデンのようにオフェンスのファシリテーター(牽引役)になるタイプではなく、複数のポジションを守れるディフェンス力を買われた存在だった。
それでも問題なかったのは、チームにはアデトクンボがいるからにほかならない。211cm・110kgの体躯にハンドラー役も務められるスキルを併せ持つ男は、現在7シーズン連続で平均5.6アシスト以上を残していて、強烈なペイントアタックで得点を量産しつつ、チームメイトたちの3ポイントを演出している。
実際にジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ/現ダラス・マーベリックスHC)が指揮を執っていた頃はPGを務めた経験もあり、ホーストGMもその才能を高く買っている。
「彼はチームメイトたちのために3ポイントショットを数多く生み出すことにかけて成長し続けている。彼のディシジョンメーキングはエリートレベルにあるんだ。それにターンオーバーも減少している」
さらにこう続ける。
「彼は本物のPGになっている。ドック(リバースHC)に言わせれば、“真のポイントフォワード”だ。それがこのチームにとって最も成功を収める布陣だと私は見ている。周りにシューターや球離れがいい選手を配置することで、彼の支配力はさらに増す。相手が彼を止めようとすればパスを出せるし、止められなければそのままダンクを決める。私は(今オフに)そうした選手たちを獲得したと感じている」
アデトクンボは現在3シーズン連続で平均30.0点、11.0リバウンド、5.5アシスト、フィールドゴール成功率55.0%をクリア。ペイントエリアで猛威を振るう男の対処法はほとんどのチームにとって悩みの種であり、1対1でガードできる選手はそう多くない。
今オフに構築したロスターが成功を収められるかどうかは、アデトクンボの起用法、そしてシューター陣のパフォーマンス次第といっても過言ではないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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