チームのキャラクターを表す例として、指揮官は16点ビハインドの状態から逆転勝利を飾ったナイジェリアとの最終戦を挙げた。
「実際、チームUSAが負けるところを観たくない人なんていないでしょう? そんな険しい道の中で、一緒になって勝利を追求していこうと思える、それが(我々が求めている)キャラクター。とどのつまりは、どれだけバスケットボールに賭ける思いがあるか、ということ」
前述のディギンズ・スミスのように、女子選手の場合は出産など、男子選手にはない状況も考慮する必要がある。セルビア代表の主将イェレナ・ブルックスは、最終戦後の会見には赤ちゃんを抱いて登壇した。それでもチームUSAの女子チームは、昨年のW杯で辞退者が続出した男子チームのような状態になることはないという。
カレッジ時代に2000得点、500ブロックを達成している身長203cmのダンカー、ブリットニー・グライナーは、「以前は自分の人生で国を代表できるチャンスはなかったけれど、父が軍人だったから、自分も将来はそれを目指すつもりだった。でも、バスケットボールと巡り会い、バスケットボールが私の人生になった。そして今は、これが国を代表できる手段。だから自分にとって、代表に呼ばれるのは光栄なことでしかない」と話した。
「どの試合も真剣勝負」、「試合では常に自分のベストを出し切る」、「それがチームUSAのメンタリティ」――。どの選手に話を聞いても、この3つを意味するセンテンスが必ずコメントの中に含まれていた。チームUSAの確固たるメンタリティが、チーム内でしっかりと共有されているのは見事というほかない。それはリーブHCの「慎重にセレクションを行ない、キャラクター重視で選ぶ」という発言を裏付けている。
世界女王が世界女王たる所以を、チームUSAはこの予選大会で存分に発揮した。彼女たちは東京での金メダル獲得に向けて、一直線に突き進んでいる。
文●小川由紀子
「実際、チームUSAが負けるところを観たくない人なんていないでしょう? そんな険しい道の中で、一緒になって勝利を追求していこうと思える、それが(我々が求めている)キャラクター。とどのつまりは、どれだけバスケットボールに賭ける思いがあるか、ということ」
前述のディギンズ・スミスのように、女子選手の場合は出産など、男子選手にはない状況も考慮する必要がある。セルビア代表の主将イェレナ・ブルックスは、最終戦後の会見には赤ちゃんを抱いて登壇した。それでもチームUSAの女子チームは、昨年のW杯で辞退者が続出した男子チームのような状態になることはないという。
カレッジ時代に2000得点、500ブロックを達成している身長203cmのダンカー、ブリットニー・グライナーは、「以前は自分の人生で国を代表できるチャンスはなかったけれど、父が軍人だったから、自分も将来はそれを目指すつもりだった。でも、バスケットボールと巡り会い、バスケットボールが私の人生になった。そして今は、これが国を代表できる手段。だから自分にとって、代表に呼ばれるのは光栄なことでしかない」と話した。
「どの試合も真剣勝負」、「試合では常に自分のベストを出し切る」、「それがチームUSAのメンタリティ」――。どの選手に話を聞いても、この3つを意味するセンテンスが必ずコメントの中に含まれていた。チームUSAの確固たるメンタリティが、チーム内でしっかりと共有されているのは見事というほかない。それはリーブHCの「慎重にセレクションを行ない、キャラクター重視で選ぶ」という発言を裏付けている。
世界女王が世界女王たる所以を、チームUSAはこの予選大会で存分に発揮した。彼女たちは東京での金メダル獲得に向けて、一直線に突き進んでいる。
文●小川由紀子