続く01-02シーズンもプレーオフでは全試合でスターターを務め、ネッツとのファイナルではチーム3位となる平均12.8点をあげ3連覇に貢献。続く02-03シーズンは82試合すべてで先発起用された。
ところが翌03-04シーズン、オールスターPGのゲイリー・ペイトンが加入したことで控えに逆戻り。自慢の3ポイントも成功率が30%を下回るなど冴えないシーズンを過ごした。だが、そうした鬱憤をスパーズとのカンファレンス決勝第5戦で一気に晴らす。
2勝2敗で迎えたこの試合、スパーズは残り0.9秒でティム・ダンカンがシュートを決めて1点のリードを奪う。追い詰められたレイカーズはコビーに最後のシュートを託そうとしたが、スパーズの強烈なマークに遭って断念。それでも、残り0.4秒でペイトンのパスを受けたフィッシャーが振り向きざまにシュートを放つと、ブザーの音とともにボールはきれいにリングをすり抜けたのだった。
「彼は常にチームを第一に考え、自分を犠牲にできる。今日のシュートはそうした姿勢に対するご褒美だよ」(当時の同僚リック・フォックス)。
その後、第6戦にも勝ってレイカーズは2年ぶりのファイナル進出を決めたが、ここではデトロイト・ピストンズに1勝4敗で屈している。(後編に続く)
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2014年9月号掲載原稿に加筆・修正
ところが翌03-04シーズン、オールスターPGのゲイリー・ペイトンが加入したことで控えに逆戻り。自慢の3ポイントも成功率が30%を下回るなど冴えないシーズンを過ごした。だが、そうした鬱憤をスパーズとのカンファレンス決勝第5戦で一気に晴らす。
2勝2敗で迎えたこの試合、スパーズは残り0.9秒でティム・ダンカンがシュートを決めて1点のリードを奪う。追い詰められたレイカーズはコビーに最後のシュートを託そうとしたが、スパーズの強烈なマークに遭って断念。それでも、残り0.4秒でペイトンのパスを受けたフィッシャーが振り向きざまにシュートを放つと、ブザーの音とともにボールはきれいにリングをすり抜けたのだった。
「彼は常にチームを第一に考え、自分を犠牲にできる。今日のシュートはそうした姿勢に対するご褒美だよ」(当時の同僚リック・フォックス)。
その後、第6戦にも勝ってレイカーズは2年ぶりのファイナル進出を決めたが、ここではデトロイト・ピストンズに1勝4敗で屈している。(後編に続く)
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2014年9月号掲載原稿に加筆・修正