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バスケW杯

八村塁擁する”日本版ドリームチーム”は世界に通用するのか?史上最強アカツキファイブ、W杯への挑戦

出野哲也

2019.08.30

1対1から得点を奪える八村は、まさにエースと呼ぶにふさわしい存在だ。写真:茂木あきら(ダンクシュート編集部)

1対1から得点を奪える八村は、まさにエースと呼ぶにふさわしい存在だ。写真:茂木あきら(ダンクシュート編集部)

 それでも田臥以降、富樫勇樹(現千葉ジェッツふなばし)のようにサマーリーグに挑戦したり、松井啓十郎(現京都ハンナリーズ)のように高校時代からアメリカへ渡り、カレッジなどでプレーする日本人は少しずつ増えていった。05年には初のプロリーグとしてBJリーグが誕生、実業団ベースのJBLと統合したのち、16年に本格的なプロリーグであるBリーグが誕生。国内でのバスケットボール人気を飛躍的に高めた。こうして地道にレベルアップしてきた土壌の上に、渡邊や八村という花が開いたのである。

 昨年9月の2次予選では、この2人が中心となって最初の2試合に勝つと、彼らがアメリカでのシーズンに備えてチームを離れた後も勢いは失われず4連勝。1次予選から8連勝の快進撃で本大会出場を決めた。対戦相手がそれほど強敵ではなかった(格上だったのはイランだけ)とはいえ、渡邊と八村の力を借りなくても十分戦えたのは大きな自信になったはずだ。
 こうして徐々に地力をつけてきた代表チームに、ワールドカップ本番でNBA勢が再合流するのは頼もしい限り。とりわけ八村は今まで欠けていた、明確にエースと呼べる存在だ。

 これまでも日本は組織的なバスケを展開し、ある程度のレベルまでは戦えてきたが、相手が強くなれば強くなるほど、1対1から得点を奪える選手が必要な場面は多くなる。近年は主に比江島慎(宇都宮ブレックス)がその役割を担い、昨秋の2次予選ではファジーカスがカザフスタン戦で41得点を奪うなど奮闘したが、エーススコアラーになり得る八村と渡邊が加わり、オプションの数は2倍になった。

 またフロントコートに203㎝の八村、206㎝の渡邊、211㎝のファジーカスが並ぶと、サイズ的にも他国に引けを取らない。大柄な選手相手にインサイドで簡単に当たり負ける場面は格段に減るはずだ。特に守備面では、ジョージ・ワシントン大時代にカンファレンス最優秀守備選手賞に選ばれた渡邊がいるのは非常に心強い。
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