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NBA

「今のチームが大好き」と“ウィザーズ愛”を語ったウォール。一方で補強の必要性にも言及

秋山裕之

2020.05.03

10年の時を経て、ウォール(左)とカズンズ(右)の強力デュオが再結成される可能性も?(C)Getty Images

10年の時を経て、ウォール(左)とカズンズ(右)の強力デュオが再結成される可能性も?(C)Getty Images

 全員が今オフに完全FAとなるのだが、これはもちろん“低年俸で獲得できれば”という条件付き。クラウダーは今季途中に加入したヒートと再契約したい意向を示しているため、スウィングマンで補強候補となるのはハークレスか。複数ポジションとマッチアップできるコンボディフェンダーで、今季ウィザーズがスモールフォワードとして起用してきたボンガやトロイ・ブラウンJr.、ジェローム・ロビンソンよりも守備に勝るため、獲得できれば大幅なディフェンス力アップが期待できそうだ。

 ナゲッツの守備を向上させたミルサップ、リバウンダーとしてペイントエリアで存在感を放つトンプソンのどちらかを獲得できれば、ウィザーズのフロントコートは確実に戦力アップする。だが、トンプソンはエージェントが『Klutch Sports Group』の大物代理人リッチ・ポールだけに、少なくとも1000万ドル(約10億6000万円)程度を要求してきそうなため、やや厳しいか。
 
 一方でミルサップは、トンプソンよりも獲得できる可能性がある。201㎝・113㎏の体格を誇るキャリア14年目のベテランパワーフォワードは、ポジションで見れば八村やベルターンスといったウィザーズのコアメンバーと被っているが、リーダーシップを発揮でき、メンター(助言者)役として経験不足のフロントコート陣の成長を後押ししてくれる存在になるかもしれない。

 35歳という年齢もあり、長時間のプレーはできなくとも、ベンチで貴重な役割を果たしてくれるに違いない。スモールラインナップで八村をセンターに起用した際、フロントコートの相棒としてミルサップのような選手がいれば心強いだろう。

 また、ウォールのケンタッキー大時代のチームメイトであるデマーカス・カズンズ(無所属)にアタックしてみるのもひとつの手段だ。メディアを経由して双方が「いつかNBAでも一緒にプレーしてみたい」と口にしており、低年俸で獲得できる可能性は十分にある。

 はたして、今オフにウィザーズはどのようなロースターを完成させるのか。今後の展開に期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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