第7戦は互いの意地がぶつかり合うロースコアの展開となった。ペイサーズはチーム全体でフィールドゴール成功率48.2%(27/56)をマーク。対するブルズは38.2%(29/76)に終わるも、オフェンシブ・リバウンド(22-4)で圧倒するなどペイントエリアを制圧し、88-83でペイサーズを下して3年連続の頂上決戦へと駒を進めた。
ジャクソンは92年のニックス時代に続き、またしてもジョーダン率いるブルズにシリーズ突破を阻まれた。ブルズはペイサーズにおけるジャクソンの重要性を十分に理解しており、リーグ最高級のディフェンダーであるピッペンあるいはジョーダンをぶつけ、高さと長さ、身体能力でシャットダウンした。
そんな厳しい状況下で、ジャクソンはシリーズ平均10.0点、4.1リバウンド、5.9アシスト、1.57スティールにフィールドゴール成功率42.9%(27/63)、3ポイント成功率47.4%(9/19)をマークしたのだから、王者相手に奮闘したと言っていいだろう。ジャクソンはこう振り返る。
「俺たちはシカゴをリスペクトしていた。だが恐れたりはしていなかった。彼らに対して、俺たちは成功を収めていたんだ。72勝したシーズン(1995-96)、ブルズはシーズン全体で10敗しかしなかったが、俺たちは2度も倒した。だから俺たちは、あのチームを倒せるんだということに、ものすごい自信を持っていたんだ」
90年代に4度のカンファレンス決勝進出、2000年にはフランチャイズ史上初のファイナル進出を果たしたペイサーズ。なかでも98年のプレーオフで王者ブルズと最終戦まで競り合った決戦は、歴史に名を残す珠玉の名シリーズとして、今後も語り継がれていくことだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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ジャクソンは92年のニックス時代に続き、またしてもジョーダン率いるブルズにシリーズ突破を阻まれた。ブルズはペイサーズにおけるジャクソンの重要性を十分に理解しており、リーグ最高級のディフェンダーであるピッペンあるいはジョーダンをぶつけ、高さと長さ、身体能力でシャットダウンした。
そんな厳しい状況下で、ジャクソンはシリーズ平均10.0点、4.1リバウンド、5.9アシスト、1.57スティールにフィールドゴール成功率42.9%(27/63)、3ポイント成功率47.4%(9/19)をマークしたのだから、王者相手に奮闘したと言っていいだろう。ジャクソンはこう振り返る。
「俺たちはシカゴをリスペクトしていた。だが恐れたりはしていなかった。彼らに対して、俺たちは成功を収めていたんだ。72勝したシーズン(1995-96)、ブルズはシーズン全体で10敗しかしなかったが、俺たちは2度も倒した。だから俺たちは、あのチームを倒せるんだということに、ものすごい自信を持っていたんだ」
90年代に4度のカンファレンス決勝進出、2000年にはフランチャイズ史上初のファイナル進出を果たしたペイサーズ。なかでも98年のプレーオフで王者ブルズと最終戦まで競り合った決戦は、歴史に名を残す珠玉の名シリーズとして、今後も語り継がれていくことだろう。
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