専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

【NBAデュオ列伝】「史上最高」にもな成り得たケンプ&ペイトン。歯車はどこで狂ったのか|前編

出野哲也

2020.05.19

2013年に殿堂入りを果たしたペイトン。彼が付けたオレゴン州立大の背番号20は永久欠番になっている。(C)Getty Images

2013年に殿堂入りを果たしたペイトン。彼が付けたオレゴン州立大の背番号20は永久欠番になっている。(C)Getty Images

 それでもペイトンは、そうした悪評を自らの力で覆す。とりわけ称賛されたのがディフェンス能力の高さだった。

「ワン・オン・ワンのディフェンスなら誰にも負けない。ムーキー・ブレイロックやストックトンもすごいディフェンダーだが、ファウルせずに相手を抑え込んで、思うようなプレーをさせない点じゃ、俺にかなわないだろうな」
 
 マークマンに徹底的に密着し、絶妙なタイミングでスティールを繰り出す。敵を完全に手中に収めてしまうことから、“グローブ”の異名がついたほどだ。

 2年目にカールがヘッドコーチとなり、トラップ・ディフェンスを多用するようになってからは、ペイトンのディフェンス力がより生かされるようになった。94年にはオールディフェンシブ1stチームに選出、96年にはポイントガードとしては史上初めてとなる最優秀ディフェンス賞も受賞した。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2004年12月号掲載原稿に加筆・修正。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号