それでもペイトンは、そうした悪評を自らの力で覆す。とりわけ称賛されたのがディフェンス能力の高さだった。
「ワン・オン・ワンのディフェンスなら誰にも負けない。ムーキー・ブレイロックやストックトンもすごいディフェンダーだが、ファウルせずに相手を抑え込んで、思うようなプレーをさせない点じゃ、俺にかなわないだろうな」
マークマンに徹底的に密着し、絶妙なタイミングでスティールを繰り出す。敵を完全に手中に収めてしまうことから、“グローブ”の異名がついたほどだ。
2年目にカールがヘッドコーチとなり、トラップ・ディフェンスを多用するようになってからは、ペイトンのディフェンス力がより生かされるようになった。94年にはオールディフェンシブ1stチームに選出、96年にはポイントガードとしては史上初めてとなる最優秀ディフェンス賞も受賞した。
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2004年12月号掲載原稿に加筆・修正。
「ワン・オン・ワンのディフェンスなら誰にも負けない。ムーキー・ブレイロックやストックトンもすごいディフェンダーだが、ファウルせずに相手を抑え込んで、思うようなプレーをさせない点じゃ、俺にかなわないだろうな」
マークマンに徹底的に密着し、絶妙なタイミングでスティールを繰り出す。敵を完全に手中に収めてしまうことから、“グローブ”の異名がついたほどだ。
2年目にカールがヘッドコーチとなり、トラップ・ディフェンスを多用するようになってからは、ペイトンのディフェンス力がより生かされるようになった。94年にはオールディフェンシブ1stチームに選出、96年にはポイントガードとしては史上初めてとなる最優秀ディフェンス賞も受賞した。
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2004年12月号掲載原稿に加筆・修正。