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NBA

現地記者が八村塁の“1年”を総評「当初、彼の指名は理解できるものではなかったが…」

秋山裕之

2020.06.21

■ディフェンス面の向上
“ほとんどのルーキーに言えることだが、八村もディフェンスに苦しんでいる。その理由のひとつは、経験不足という点。チームディフェンスやスイッチした時の守り方も強化する必要がある。彼はPFの中で背が低く、多くのSFと比べると機敏な部類には入らないからだ。

 とはいえ、彼のディフェンスは今後経験を積み、身体が成熟していくにつれて相手の特徴や癖を学ぶことで向上することだろう。現時点で、八村のディフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける失点)はチームワーストの117.8”。

 これはチームとしてもリーグワーストの115.8を記録している点、そしてチーム2位の平均29.7分プレーしていることも影響しているのかもしれない。
 
 そのなかで、八村は持ち前の身体能力の高さを生かしてカバーに入ったり、ウィークサイドのヘルプに入ったりと動き回って奮戦している。だが結果として自身のマークマンに得点を許している部分もあるため、芳しくない数字が残っているのだろう。“カワイ・レナードと長い間比較されるのであれば、さらなる進化を期待したいところだ”。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!初年度から抜群の存在感を放つ“即戦力ルーキー”八村塁の厳選ショット!
 

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