カーＨＣからも信頼して起用されているようで、「そういったことが俺に自信を与えてくれるんだと思う」とパスカルは話す。

　しかしながら、来季に向けて磨いておきたい課題もある。その筆頭は３ポイントで、今季は１試合平均2.2本を放って成功は0.6本、成功率も28.7％に沈んでいた。
  　もっとも、パスカル自身も「３ポイントの向上はものすごく重要だと感じている。毎年夏は、何かひとつを上手くなるために練習しているんだ。３ポイントはこの夏に取り組むべきことだね」と話しており、来季に向けて猛練習に励むことだろう。

　ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの優勝経験組に、平均20点前後が期待できるアンドリュー・ウィギンズが所属するウォリアーズは、全員が健康体を取り戻せば再び覇権争いに絡んでくるだろう。そのなかで、２年目を迎えるパスカルが３ポイントを身につければ、チームにとっても大きな武器となるはずだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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