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NBA

“相思相愛”のピストンズから7位指名を受けたキリアン・ヘイズ。レジェンドOBトーマスも入団を歓迎

小川由紀子

2020.11.23

 それでもデトロイト側は事前に指名を確約することはせず、さらにドラフトの数日前には“指名権がトレードされてデトロイトより先にヘイズの指名をするフランチャイズがあるかもしれない”という情報も入ったことから、当日はヒヤヒヤしながら名前が呼ばれるのを待っていたという。ゆえに、指名を受けた瞬間の表情は、安堵と嬉しさが入り混じった素の思いが表われたものだった。

 ピストンズのレジェンドOB、アイザイア・トーマスは『NBA TV』で「(ヘイズのプレーは)ビデオで観ただけだが、彼はピストンズが求めているタイプの選手だ。ボールハンドリングやパスの供給が上手く、サイズもある。それにポテシャルも感じるね。デトロイトの街はヴァーサタイルなプレーヤーを歓迎する。デリック・ローズのような、素晴らしいワーク・エシックをもつベテランの指導を受けられるというのは、ヘイズにとってパーフェクトな状況だ」とコメント。

 ヘイズも「子どもの頃、よく彼(ローズ)のビデオを観ていた」と語り「このリーグで長く一線で活躍している彼から、NBAでのプレーについて多くのものを学ぶことができる。彼のようなチームメイト、そしてメンターを持てるのはとてつもなく光栄だ」と期待を膨らませている。
 
 ローズの方も、19歳の新人ガードとの対面を楽しみにしているらしく、オフの間ヘイズの練習パートナーを務めたピストンズOBのウィル・バイナムに電話して、ヘイズについて情報収集していたらしい。

 ルーキーにとって、来季は厳しいシーズンとなるだろう。通常であれば、夏にサマーリーグでNBAの水に慣れ、その後2、3か月の自主トレ期間を経てフランチャイズのトレーニングキャンプを迎える、という流れだが、イレギュラーな来季は、12月1日からトレーニングキャンプがスタートする。ヘイズも来週にはデトロイト入りして、キャンプに備える予定だ。

 新型コロナウイルスの影響で試合が中断になった3月中旬から、ヘイズは家族の住まいがあるオーランドを拠点に自主トレを開始した。
 
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