■フェニックス・サンズ
１位デビン・ブッカー／７０得点（2017年３月24日vsボストン・セルティックス）
２位トム・チェンバース／６０得点（1990年３月24日vsシアトル・スーパーソニックス*）*現オクラホマシティ・サンダー
３位デビン・ブッカー／５９得点（2019年３月25日vsユタ・ジャズ）
４位トム・チェンバース／５６得点（1990年２月18日vsゴールデンステイト・ウォリアーズ）
５位トニー・デルク／５３得点（2001年１月２日vsサクラメント・キングス）

　現在サンズのエースとして君臨するブッカーは、入団２年目の３月にリーグ史に残る超絶パフォーマンスを披露。セルティックスを相手にフィールドゴール21／40、３ポイント４／11、フリースロー24／26と暴れ回り、それまでの自己最多（39点）を大幅に上回る70得点を叩き出した。70点超えは史上６人目の大記録で、弱冠20歳での達成は60点超えも含めて史上最年少記録となっている。

　２位と４位にランクしたチェンバースは、56得点をあげた約１か月後の60年３月に球団＆自己最多を更新する60得点をマーク。５位のデルクはキャリアで30点以上を１度も記録していないにもかかわらず、01年１月のキングス戦で突如覚醒。27本中20本のシュートを沈める大爆発で、球団史に名を刻んだ。
  ■サクラメント・キングス
１位ジャック・トワイマン／５９得点（1960年１月15日vsミネアポリス・レイカーズ）
２位オスカー・ロバートソン／５６得点（1964年12月18日vsロサンゼルス・レイカーズ）
２位デマーカス・カズンズ／５６得点（2016年１月25日vsシャーロット・ホーネッツ）
４位タイニー・アーチボルド／５５得点（1972年２月23日vsポートランド・トレイルブレイザーズ）
４位デマーカス・カズンズ／５５得点（2016年12月20日vsポートランド・トレイルブレイザーズ）

　レイカーズと同じ72年の歴史を誇るキングスだが、60点超え達成者はいまだ現われていない。１位のトワイマンは入団５年目の1959－60シーズンに球団記録の59得点をマーク。このシーズンはチェンバレンとともに、リーグ史上初の平均30点超え（平均31.2点）達成者となった。また、トワイマンは幼馴染で当時チームメイトだったモーリス・ストークスが試合中の事故で引退を余儀なくされた際、医療費を肩代わりするなど懸命にサポート。人種の壁を越えた２人の友情を称え、現在は「トワイマン・ストークス・チームメイト・オブ・ザ・イヤー」という賞が設けられている。

　２位にはそのトワイマンからエースの座を受け継いだロバートソンと、現役のカズンズがランクイン。２シーズン連続で55点超えを記録したカズンズは17年２月にニューオリンズ・ペリカンズにトレード。近年はケガに苦しんでいるが、今季はヒューストン・ロケッツで復活を目指している。

構成●ダンクシュート編集部