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NBA

NBAの“バリバリの主力”が欧州へ。バルセロナでキャリアを謳歌するニコラ・ミロティッチ〈DUNKSHOOT〉

小川由紀子

2021.02.14

 そして今季も、24節を終えて首位に立っている。バルセロナが最後にユーロリーグのトロフィーを掲げたのは2009-10シーズン。ファイナル4出場も2013-14シーズンを最後にご無沙汰だが、今シーズンの彼らは大本命と言っていい。

 クラブOBのサルナス・ヤシケビシャスがヘッドコーチ(HC)に就任した影響も絶大だとミロティッチは話す。

「サラス(ヤシケビシャスHCの愛称)のバスケットボール知識のレベルの高さには本当に驚いた。彼はまだ若いが、本当によくバスケを知っているし、それをどう選手たちに落としこんでいくかという手法にも長けている。それに人柄も素晴らしい。選手のことをよく理解してくれるし、どんなことであっても、彼なら理解してサポートしてくれるとわかっているから、選手たちは彼にはなんでも話せるんだ」

 チームにある意味の“卑劣さ”や“残忍さ”を求めているというヤシケビシャスHC。「35点差をつけられる試合なら『20点差くらいで勝とう』なんて思うな!」といったゲキを飛ばすそうだ。
 
 ミロティッチは先日、バルセロナとの契約を2025年まで延長した。全うすれば34歳。キャリアをここで締めくくる可能性もある。

「バルセロナでプレーすることが何を意味するかわかっている。そして全員がその目標を達成したいと思っている。それはあらゆるタイトルを勝ち取ることだ。自分たちに余計なプレッシャーをかけたりはしたくないけれど、今の僕たちは、そこへ向かう正しい軌道にいるという手応えを感じている」

 ミロティッチが言うように、ここ数年“眠れる獅子”だったバルセロナが、ようやく目を覚まして猛威をふるう時代が、訪れようとしている。

文●小川由紀子

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