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NBA

古巣バルセロナへ復帰したパウ・ガソル、理想は『東京五輪での有終の美』〈DUNKSHOOT〉

小川由紀子

2021.02.25

 ガソルが最後に公式戦でプレーしたのは、2019年3月10日のサンアントニオ・スパーズ戦。5月に手術を受けてからは、サンフランシスコの自宅で治療に専念していた。

 2年ぶりの実戦ともなれば、すぐに超人的なプレーは期待できないし、そもそも全盛期はとうに過ぎているのだから、スカリオーロHCの言葉通り、じっくり見守る必要がある。ただ、レジェンド級の選手の存在というのは、見た目以上に周囲に大きな影響を与えるものだ。

 彼のように選手としてだけでなく、人格者でもある大先輩がともにトレーニングしているだけで、また試合でベンチに座っているだけで、選手やスタッフの士気は上がり、ファンの胸も熱くなる。
 
 フェルナンデスのメッセージにもあったように、すでにレギュラーシーズンで首位に立ち、ユーロリーグの優勝候補だったチームに頼れるベテランが加わったことで、7年ぶりのファイナル4進出はますます現実味を帯びてきた。2010年を最後に遠ざかっている優勝への期待も高まるばかりだ。

 青とエンジのユニフォームにNBA時代と同じ「背番号16」をつけたパウ・ガソルがコートを駆ける姿を、多くのバスケファンが心待ちにしている。現在、スペインでは無観客で試合が行なわれているが、ガソルがコートに立つ頃にはアリーナに観客があふれていることを願いたい。

文●小川由紀子
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